『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』コレコレ(著)感想

書評

SNSで出会った見ず知らずの相手。その人、本当に善人ですか?

こんにちは、ライムです。久しぶりに読書しました。

今回読んだのは、『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』。

人気YouTuberのコレコレ氏がこれまでの配信で暴いてきたネット犯罪の実態、それらがまとめられた書籍になります。

Twitterのサービスが2012年に始まって以来、多くのSNSが世に登場しました。Instagram、LINE、TikTokなどなど。SNSはいまや、我々の生活とは切っても切れない存在となりました。

しかし、良い面もあれば悪い面もあるわけで、SNSが浸透すればするほど、ネット犯罪も数を増やしてきています。

身近なものとなったSNS上で、いまどんなことが起きているのか。それが知りたくて、本書を購入しました。

内容

【拡散希望】未成年淫行/闇バイト/投資詐欺/マルチ商法/頂き女子/ネットいじめ/悪徳インフルエンサー……
ドン引きするような「悪事・ゴシップ」のオンパレード!!!!

YouTubeチャンネル登録者数155万人超「マホト児ポ法違反」の暴露で大注目
日本トップクラスの視聴率を誇るライブ配信の王・コレコレが暴く無法地帯化する
SNSのコワい実態

【#コレゆき】SNSで話題のひろゆき氏との対談も収載!!

宝島社公式ホームページ

感想

SNS上で起きる事件の数々

ネットの世界で起こった犯罪の数々を、わかりやすく紹介してくれる良書でした。

堅苦しい解説書ではないので稀に著者の冗談が入ったりするものの、文章は読みやすい。

体感的に、YouTuber絡みの事件が多く取り上げられているような気がしました。

性被害、リベンジポルノ、詐欺、パパ活、闇バイト、迷惑系YouTuber、etc……

耳にしたことのある事件から初めて知る手口の犯罪まで、本書では幅広い事例が紹介されています。

自分が触れているSNSの世界は、ほんの一部に過ぎないのだと改めて痛感。

こんな理不尽なことが行われているのかと憤る一方、一歩間違えれば自分も見ず知らずの誰かを追い詰めてしまうかもしれないという恐怖がよぎりました。

年端も行かない少年少女たちが悪意に晒され、人生を狂わされているかと思うと、胸が痛みます。

自分が本格的にSNSを始め、ネットの世界に足を踏み入れたのは大学生になってから。

それまでSNSに触れずにすんだことは、ある意味、幸運だったのかもしれません。

簡単に他人と繋がれるようになった結果、悪い大人たちとも容易に接点を持つことができるようになってしまった。

使い方を誤れば、今後の人生を棒に振る可能性もある。

読みながら、SNSに潜む危険性を何度も突きつけられました。

SNSにはびこる悪意

著者のコレコレ氏が何度も書いているように、SNSのあちこちで、悪意を持った人々が情報弱者をカモにしようと手ぐすねをひいて待ち構えています。

人の心理にうまく漬け込んだ商売が、ネットの世界には山のように転がっています。

たとえば、本書でも触れられている情報商材。

ブログやYouTubeで稼ぐ方法を教えます!というやつです。

僕もこうしてブログをやっているから、情報商材にはついつい手を出しそうになります。

「1ヶ月で◯◯円稼げる!」なんて売り文句を見たら思わずスクロールをやめて立ち止まってしまう。

そんな簡単に稼げるわけないだろ、と思いつつも、やっぱりどうしても気になってしまう。上手いやり口ですね。

ただ、ブログの書き方なんかは普通に書籍が売られています。

書店に行けば中身を確認できるし、ネットショップを開けばほかの人のレビューを見ることだってできる。値段も1,000円そこら。

得体の知れない高額な情報商材よりも、よっぽど安心できるのではないでしょうか。

まあ、情報商材の中には本当に有意義なものも含まれているかもしれませんが……。

自分が注意しているだけでは避けられない

SNSを利用する上で、自分さえ注意していればトラブルには巻き込まれない、とは言いきれません。

友人が勝手に個人情報を漏らしてしまうこともあるし、事件を起こした犯人と名前や風貌が似ているからという理由だけで顔も知らない人間からバッシングを受けることもあります。

本書の中に、とある事件の主犯、副犯としてネットに顔写真をあげられ、ひどいバッシングを受けているという少年たちの事例がありました。

彼らの受けた仕打ちを想像しただけで身がすくむぐらいですから、当事者の感じる恐怖は相当なものに違いありません。

最近も、とある番組で辛口コメントをした料理人と名前が似ているというだけで、まったく関係のない飲食店のシェフが誹謗中傷受けたという話も聞きます。

事件の犯人を憎む気持ちはわかりますし、膨大な情報が飛び交うSNSで誰かの発した投稿が嘘か本当かを見極めることは困難と言っていいでしょう。

だからといって、簡単に罵倒の言葉を書き込むのは間違いです。

ネットの特徴として、よく匿名性があげられます。現実とは違い、ネット世界では相手に自分の素性が伝わりにくいから、言動がより凶暴なものになってしまう。

SNSなどで誰かに反応するときは、その言葉が直接面と向かって言えるものかどうか、いま一度考えてから投稿するべきでしょう。僕自身も、今後SNSを続けていく上で、肝に銘じておかなければならないと強く感じました。

最後に

コレコレ氏は本書の中で、知識があれば防げる犯罪もあるとおっしゃっています。

SNSとうまく付き合っていくには、 SNS上の情報は「すべてを疑え」ぐらいの姿勢を持たなければならないのかもしれません。

コレコレ氏のことは本書で初めて知りましたが、YouTubeの中にはこんな相談相手もいらっしゃるのかと驚きました。一万ものリスナーがいれば、問題解決の意外な糸口が見つかるかもしれませんし、人生が八方塞がりになったときにとれる選択肢がひとつ増えたような気分です。

本書の内容を知っておいて損はありません。知っているのと知らないのとでは、その後の展開において天と地ほどの差が開くことがあります。人間、トラブルに陥ってから情報を集めようとしても冷静さを欠いていることがほとんどです。落ち着いているときから、情報収集に努めていくべきでしょう。

ついつい忘れそうになってしまうSNSの恐ろしさを喚起してくれる、有意義な一冊でした。

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