RPGツクールでは通常、水オートタイルの上を移動できるのは乗り物である小型船と大型船のみとなっています。
白鳥などの水鳥や魚影、ボートなどを水上で動かすには、イベントのすり抜けをONにして移動ルートをカスタムにするしかありません。しかし、それでは毎回同じ動きばかりをしてしまいます。
今回は、イベントを水上で自由に、そしてランダムに動かす方法をご紹介します。
透明かつ通行可能なマップタイルを用意
透明(グラフィックがない)かつ通行可能なマップタイルを用意します。
今回は、外観タイルセットのうち、空いているセットDにDungeon_Bのタイルを入れました。一番左上の透明なマップタイルの通行設定が○(通行可能)になっているかどうかを確認します。
なお、セットBの左上にも透明なマップタイルがありますが、ここは通行設定が☆になっている必要があるため、使いません。
タイルセットの準備ができたら、マップの作成に移りましょう。
マップを作成
マップを作るときの注意点として、水エリアの縦と横の幅は、必ず3マス以上にしてください。
下のマップのように、縦または横どちらかの幅が2マスしかないのはNGです。理由は次の章で説明します。
イベントの移動可能範囲に透明な通行可能タイルを置く
マップ上の赤線で囲った範囲を魚や船がランダム移動できるように設定していきます。
赤線内のエリアを、最初に用意した透明かつ通行可能タイルですべて塗りつぶします。
このとき、赤線の外にまで透明なマップタイルを置かないように注意してください。
もしエリアを視覚的にわかりやすくしたい場合は、前もって適当なマップタイル(Bセット以降のマップタイル)で塗りつぶしておきましょう(ただし、RPGツクールMVは、ツールの仕様上この方法がとれません)。
RPGツクールVXAce以前のツールを使用している場合、視認性を高めるために置いたマップタイルの上から透明マップタイルを置けばOKです。
RPGツクールMZを使用している場合、透明マップタイルを置く際はレイヤーを切り替える必要があります。レイヤー設定が自動のままになっている場合、視認性を高めるために置いたマップタイルが消えずにそのまま残ってしまうためです。
マップタイルの置かれたレイヤー(通常はレイヤー4)に切り替えた後、透明かつ通行可能マップタイルで該当エリアを塗りつぶしましょう。
魚や船のイベント作成
最後に、水上をランダム移動するイベントを作成します。
イベントは必ず赤線で囲ったエリア内に配置しましょう。
今回はツクールに収録されているボートの素材を使用します。
自律移動のタイプは「ランダム」に設定してください。移動速度や移動頻度はお好みで。
これで設定は終了です。あとは実際にテストプレイをして確かめてみてください。
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