萩原利久トークショーレポ【柳祭】得意科目はトマトとダチョウ

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エンタメ

2024年11月3日(日曜日)、俳優・萩原利久はぎわらりくさんのトークショーに参加するため、成城大学「柳祭」へやってきた。土曜と日曜の2日間であちこちの学祭へ足を運んだが、いよいよここがラストである。

トークショーの会場は澤柳記念講堂という建物だった。中はコンサートホールみたいな場所で、めちゃくちゃ広い。約1,500人を収容できるそうだが、そのほとんどの席が埋まっており、萩原さんの人気ぶりがうかがえる。司会の方の話によると、今回のトークショーの参加人数は1,300人ほどらしい。ひえっ……

そんな人気俳優から話を聴く貴重な体験をしてきたということで、記録に残しておこうと思う。

大筋は間違っていないはずだが、ところどころ記憶の改ざんやねつ造が行われているかもしれない。適宜、補完しながら読んでもらえるとありがたい。

トークショー

トークショーが始まる前、会場には、萩原さん出演作の主題歌が流れていた。

17時、トークショー開演。

照明が消え、ホールに暗闇が落ちる。観客の期待が一気に高まる中、萩原さんが講堂の左後方から登場する。会場に歓声があふれる中、スタッフに先導される形で、通路の間を進みながらステージへ。服装は白いトップスと黒のズボン。靴も黒い。

ステージにたどり着き、トークが始まる。

司会「学祭はどうですか?」

萩原「高校生のころに文化祭はやりましたが、それとはやっぱり違いますね。こうしてお邪魔させてもらうことが何回かあるんですが、いまだに慣れません」

司会「企画がいろいろありますが、すべて答えられそうですか?」

萩原「できる限り答えたいと思います!」

司会「開演1時間前から待ってくれた人もいるみたいですよ」

萩原「ありがとうございます! 1時間前……そのころ僕は裏でたこ焼き食べてました!(笑)」

司会「学祭を堪能してますね」

萩原「学祭に来たら、パンフレットをぱらぱらって見てご飯を選んでます」

萩原さん、ステージ右側へ移動。最初テーブルの左側に座ろうとしていたが、そちらは司会の方の席だったらしく、慌てて右の椅子へ。

これだけは知っておきたい!萩原利久さんのコト

萩原さんのプロフィール紹介からスタート。

A型

司会「A型ですが、几帳面ですか?」

萩原「(考え込んで)……はい、几帳面です」

司会「いま、間がありましたけど」

萩原「几帳面で繊細です! そのイメージでお願いします!(笑)」

身長178センチ

司会「身長はいつ頃、伸びましたか?」

萩原「中3から、高1、高2、高3ぐらいですかね。どちらかというと、ちょっと遅かったかもしれません。子供のころは、毎日大きくなりたいと思いながら寝てました」

司会「牛乳も飲んで?」

萩原「牛乳も飲んで、あとは早くに寝てました。22時とか」

好きな食べ物はトマト

司会「トマト好きって珍しくないですか? 酸っぱいですし。お客さんの中でトマト好きだよって方?」

会場のトマト好きが手を上げる。

萩原「ほら、やっぱりいるじゃないですか」

司会「でも、たぶん少ないと思いますよ。昔から好きだったんですか?」

萩原「トマトは昔からずっと好きでした。トマトの観察日記もつけていて。唯一、賞をとったのが、トマトの観察日記でした(笑)」

出演作品

萩原さんは、『降り積もれ孤独な死よ』、『美しい彼』、『真夏のシンデレラ』などに出演。

萩原「『降り積もれ孤独な死よ』は都内以外での撮影が多かったから、ちょっとした小旅行でした。片道2時間ぐらいかけて行って、ひとことだけしゃべって、また2時間かけて戻ってくるとか。『真夏のシンデレラ』はサップの練習から始まったんですけど、僕だけ海に落ちました(笑)」

『美しい彼』についての言及はなし。

嘘つきエピソード

3つのエピソードの中に、本当のエピソードがひとつだけ混ざっている。観客は、どのエピソードが正解か当てる。

1問目。

  • 札幌ではスープカレーよりインドカレーばかり食べていた
  • 南極に行ったことがある
  • 先祖にお相撲さんがいる

正解は、1番。

萩原「札幌ではスープカレーよりインドカレーばかり食べていました。単純にインドカレーが好きってだけなんですけど。基本、名物よりも、自分が食べたいものを食べるんですよね。北海道では、イクラよりマグロを食べていました」

司会「自分をしっかり持ってるってことですね」

2問目。

  • トマトの品種をすべて言える
  • 朝は弱いが実は大きな遅刻をしたことがない
  • 最近、役が抜けなくて大変

3番を選ぶ人が少ないのを見て、

萩原「大丈夫かな? いちおう僕、役者なんですけど(笑)」

正解は、2番。

萩原「朝、弱いです。目覚まし時計、iPhone、iPadの三つのアラームをいつもかけています。時間が遅い今日もかけてきましたから!」

本物の答えはどれだ?!二択クイズ

Q.ダチョウの記憶力はどのくらい?

  • 1時間
  • 3秒

萩原「これは! 答えちゃっていいですか?」

司会「まだですよ、シンキングタイムがありますから。もうわかったんですか?」

萩原「得意科目ですから!」

正解は、2番の3秒。

萩原「逆に考えると、新鮮な気持ちになれていいですよね。いつ来てる場所も『ここどこだ!?』ってなったり、いつも食べているものも『なんだこれ、めっちゃうめー!』ってなったり。毎日が新鮮で、ちょっと憧れますね」

Q.開演前、会場で流れていた曲は?

  • 玉置浩二『JUNK LAND』
  • 玉置浩二『田園』

正解は、1番の『JUNK LAND』。

司会「札をあげるの少し遅かったですよね?」

萩原「勘だったので、めっちゃカンニングしました(笑)。すみません」

司会「こちらの曲は、最近よくお聞きになられているということで、選曲したそうです」

萩原「わ、よく調べてくれているんですね!」

Q.次のセリフはどちらの作品のもの?

  • 美しい彼
  • めぐる未来

肝心のセリフをおぼえられなかった……

正解は、2番の『めぐる未来』。

いくつ話せる?すごろくトーク!

サイコロを振り、出た目の数だけマスを進んでいく。各マスにはお題が用意されている。

萩原さん、ステージ左側へ移動。

司会「すごろくはしたことありますか?」

萩原「小学生のころ、学童でやってました」

司会「小さいときのことを、ちゃんとおぼえているんですね」

萩原「逆に、そのときにやったぐらいなのかもしれません。幼稚園のころは、ずっと砂場にいました。山作って穴掘ってましたね」

スクリーンにマス目が表示され、ゲームスタート。

萩原さん、大きなサイコロ風クッションを「おりゃっ」と言いながら思い切り放り投げる。

Q.チャームポイントは?

萩原「どこだろう。あ、でも、手はよく言われます。手ですね! もしかしたらこっちのほうが本体かもしれない」

2回目に出たサイコロの目は5だったが、1マス進んだところで強制ストップ。

萩原「5損じゃないですか!」

お題は、事前に募集した質問に答えること。

Q.今日の朝、なにを食べましたか?

萩原「ラーメン食べました!」

司会「朝からですか!?」

萩原「朝というか昼というか……さすがに、起きてすぐ、あーラーメン食べよー、じゃないですよ!(掛け布団を外す動きをしながら)」

司会「ちなみに何味ですか?」

萩原「塩です」

Q.秋と言えば?

萩原「秋と言えば……サツマイモ! 最近サツマイモチップスにハマってます。あとジャガイモも好きです」

司会「ぱさぱさしたものが好きなんですか?」

萩原「イモが好きなんです!」

Q.就活がうまくいきません。萩原さんも仕事がうまくいかず落ち込むときはありますか? もしあれば、そんなときはどうしていますか?

萩原「うまくいかないとかは全然あります。もちろん反省して同じ失敗をしないように気をつけるんですけど、ひとつ指標にしていることがあって。それが寝られるかどうかです。寝られたらまだ大丈夫かなと思うけど、もし寝られなかったら、まわりに頼ったり対処法をもう一度考えたりします。自分の中で指標を決めるといいんじゃないですかね」

Q.時間があるときなにをしたいですか?

萩原「待ってくださいね、試合以外のことを考えます(笑)」

しばらく悩む萩原さん。

萩原「……試合を見に行きます! 家で見るんじゃなくて、サンフランシスコかマンチェスターで見たい。……オフの日なにしたいですかとかよく聞かれるんですけど、やっぱり試合になっちゃうんですよね(笑)」

司会「2番目は?」

萩原「2番目……? 寝る!」

司会「極端ですね(笑)」

萩原「寝るのも大好きです」

Q.押しと20秒話せるとなったら何を話しますか?

萩原「僕の推しはステフィン・カリーっていうバスケットボール選手で、この前、試合を見に行って対面したんですけど、なにも話せませんでした(がちがちに固まるポーズをとる)」

推しと会えたらなにを話すか考える萩原さん。

萩原「えー……たぶん、好きです! 好きです! 好きです! ああああああああああああああああああ! とかしか言えないんじゃないですかね(笑)」

Q.wkwkはぎわランドの印象に残っている回は?

萩原「すべてのエピソードがサンフランシスコにつながってくる……!(笑) 」

『wkwkはぎわランド』内でもサンフランシスコへ行ったとのこと。サンフランシスコ以外を考える萩原さん。

萩原「はぎわランドではいろいろやらせてもらって、どの回も印象的です。滝行もやりましたね。昨日は雨が降っていていつもより強いかもしれません、みたいなことを言われて。普段を知らないんですけど、確かに強かったです(笑)」

Q.おすすめのトマトの品種と料理はなんですか?

萩原「アイコです。細長いやつです。あの、細長いやつです。……なんで2回言ったんだろ? まあ、あの細長いやつです! 料理はナポリタンです。……あ、それはケチャップ? まあいっか、ナポリタン!」

Q.透明人間になったらなにをしたい?

萩原「パジャマのまま出かけます(笑)。着替えるのが面倒くさくて。あとは、消えて寝ますね。現場とかで疲れたとき、消えます」

司会「いたずらはしないんですか?」

萩原「それもちょっと考えたんですけど、なんか自分に返ってきそうじゃないですか」

サイコロを振るが、再び強制ストップマス。

お題「早口言葉を言ってください」

  • 裏庭には二羽ニワトリがいる
  • 東京特許許可局許可局長今日急遽休暇許可拒否

司会「言えそうですか?」

萩原「もちろんです! 僕の仕事、俳優ですからね? できますよ!」

絵に描いたようなフラグの立て方だった。

ひとつ目の「裏庭~」を完ぺきに言ってのける萩原さん。続けて難易度の高いふたつめに挑戦するが、

萩原「東京特許許きゃ局……」

めっちゃ噛んでた。でも最後まで言い終わったあとドヤ顔してた。

もう一度チャレンジするが、また噛んでた。でもドヤ顔してた。

Q.缶蹴りするならだれを呼びますか? 缶蹴り以外に好きな外遊びはなんですか?

司会「缶蹴りがお好きなんですか?」

萩原「缶蹴り好きなんですよ。でもひとつ問題があって。もう25歳じゃないですか。付き合ってくれる人がいないんです。20歳ぐらいまでは、誘えば、まあやってやるか、って言ってくれる人がいたんですけど……」

考え込む萩原さん。

萩原「えー、誰だろうな。……缶蹴りというと、全力公園っていう連載をさせてもらっていたんですよ。そのときつき合ってくれたスタイリストの鴇田さんはマストですね。拒否権ないですから(笑)。好きな外遊びは、回旋塔っていうんですか、ジャングルジムを丸くしたみたいな。あれをずっと回してました(ステージ中央で遊具をまわす動きをする)」

司会「乗るほうではなく?」

萩原「まわすほうです。あとは、イナズマイレブンをやってました。外で。『脅威の侵略者』はブリザード派、『世界への挑戦!!』はスパーク派でした」

客席の反応がいまいちで伝わっていないと思ったのか、

萩原「誰かに伝われ!!!」

とヤケクソ気味に言いながらサイコロを振っていた。

Q.新しく役に入るときに心がけていること。

萩原「人の話をしっかり聞くことが僕のメインテーマですね。それと、はてなを付け続けること。現状に満足しないように。あとは……朝起きられるように祈ります!」

プレゼントコーナー!

最後の企画は、お客さんへのプレゼントコーナー。

チケットの半券を萩原さんが引き、当選した3名の方がサイン色紙をもらうことができる。

萩原「どっちの手で引こう……(左手と右手を見ながら)交互に引くことにします(笑)」

抽選箱に入っている半券の多さに驚きを隠せない様子。

萩原「(抽選箱を揺らしながら)音、聞こえますか?」

半券同士のこすれあう音が、マイクを通してちょっとだけ聞こえてきた。

萩原さんへのプレゼント

観客へのプレゼント企画が終わったところで、学祭スタッフから萩原さんへプレゼントが贈呈されることに。

萩原「なにをもらえるんでしょうね?」

そわそわしながら待つ萩原さん。

花束をスタッフさんが持ってきてくれたとき、萩原さんの口から「あらららら」と声がもれてた。

続けて渡されたプレゼントを見て、「あ、アヒルとダチョウが描かれてる!」と嬉しそうな声を出す。プレゼントはアルバムみたいな外見のものだった。遠すぎて、正確なところはわからずじまい。

告知タイム

萩原北村匠海きたむらたくみ監督の『世界征服やめた』をよろしくお願いします」

司会「ほかには大丈夫ですか?」

萩原「2nd写真集『W』も発売されるのでよろしくお願いします。あと『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』も観てください」

最後、退場する直前に会場のほうを見て、元気よく「ばいばーい!」。

感想

ドラマの演技に引き込まれてのこのこトークショーまで来てしまったが、ありのままの萩原さんを見ることができて、めちゃくちゃ楽しかった

トークショーで印象に残っているシーンは、「好きです! 好きです! 好きです! ああああああああああああああああああ!」と渾身の雄叫びを上げた場面である。あれにはガツンとやられた。

バカでかい声量自体にも驚いたが、それ以上にびっくりしたのはギャップである。

普通のトーンで話していたと思ったら、突然ぶっこまれる腹の底から飛び出たような叫び声。その自然な切り替えにすっかり心をつかまれてしまった。

まるで「よそ見をするな、俺の話だけを聞け、演技だけを見ろ」と言われたような気分だ。もちろん本人がそう言ったわけではないけど、それぐらい全神経をグッと引っ張られてしまった。さすが俳優さんだ。観客の心を一瞬で鷲掴みにしてくる。

言葉を選びながら質問に答えていたり、お辞儀をするときめちゃくちゃ深く頭を下げていたり、誠実な人柄が随所に現れていた。かと思えば、シンキングタイム中に「チチチチチチチチ」と効果音を自分でつけるような、天真爛漫な一面も見せてくる。

とにもかくにも、萩原利久の魅力に翻弄されっぱなしの1時間だった。これはもうファンになるしかないでしょ!

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