公務員を退職しました

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こんにちは、ライムです。

令和3年3月31日をもって、5年間勤めた市役所を退職しました。

予備校に通ってまで入った職場だったので、もったいないなという気持ちはありました。
新型コロナウィルスが猛威を振るう中、よほどのことがない限り職を失うことはないという安定性も捨てがたいというのが正直なところです。

世間に浸透する「公務員は安定している」という考えは、間違いではありません。
高齢化などによる業務量の増加、多くの残業の発生など、目をひそめるような点は確かにありますが、コロナ禍にも関わらず、職を失う恐れがなく、定期的に給料をもらえるというだけでも、このご時世では相当な利点でしょう。

そんな安定を捨ててしまうことに、抵抗がなかったと言えば嘘になります。

ですが、職が安定しているからといって、それが自分自身の心の安定につながるかは別問題です。

そして悩んだ末、退職を決意しました。

備忘録を兼ねて、下に退職を決意した理由と、今後の展望について書き連ねていこうと思います。

簡単な自己紹介

令和3年3月31日時点で、27歳。
大学卒業後、新卒で地方の市役所に入庁。
勤務年数は5年。
その間に2つの部署を経験。
一人暮らし。マイカーあり。

退職した理由

やりがいの欠如

退職の決め手となった一番の理由は、このまま公務員として働き続けても、人生に満足できるビジョンが思い描けなかったから、です。
端的に言えば、やりがいを見出すことができませんでした。

こんなことを言うと、「甘ったれてる」「社会人をなめてる」と思われるかもしれません。

やりがいのある仕事を見つけるのではなく、いまの仕事の中からやりがいを見つけるべき。

そうやって折り合いをつけていくのが普通なんでしょう。

自分が心の底からやりたいと思える仕事をしていける人はごく少数です。

ただ、自分はどうしてもその折り合いをつけることができませんでした。

公務員の仕事は、部署にもよりますが、ルーチンワーク化ができるほど単調なものです。

前例踏襲が原則のため、職員個人の意見が尊重される機会は滅多にありません。

稟議書の文言は昨年とほぼ同じ、違うのは日付ぐらい。

引き継ぎの際によく聞く言葉は、「前の書類を参考にして」。

公務員の仕事はやって当たり前だと考えられているため、感謝の声をかけられることもありません。

自分のまわりを見ても、やりがいを感じてる人はおらず、食い扶持を稼ぐためと割り切ってる職員が大半でした。

努力が反映されない給与体系

公務員は年功序列であり、勤務年数が短い間は、どれだけ頑張っても給料は変わりません。

自分の業務に加え、電話応対から窓口対応までこなさなければならない若手よりも、ぼうっとネットニュースを眺めながら暇を潰している高齢職員のほうが遥かに高い給料をもらっている。

そんな光景ばかりを目にしました。
これではモチベーションが上がるはずもありません。

給料が変わらないなら、手を抜いてしまおうと考えるのは人間のさがです。

市民のためにどうすればよりよいサービスを提供できるかということよりも、いかに自分の業務の負担を減らすか。そんな方向にばかり思考が流れていくことに、おそろしさを感じました。

業務のたらい回しが横行するのも、これが原因のひとつではないでしょうか。

人事評価制度が始まり、努力が給与に反映されるようになるそうですが、はたしてどれだけの効果があるのかは甚だ疑問です。

今後の展望

現在、自分は無職です。

転職活動を行うことなく、市役所を退職しました。
多様な生き方が広まっている中、組織に属さないで生きてみようと決めたからです。
勝算なんてありません。

私は民間の経験がなく、市役所という狭い世界のことしかわからない、いわゆる世間知らずです。
当たって砕けた結果、そのまま再起不能になるかもしれません。いや、その可能性が高いでしょう。

ですが、人生は一度きり。

なんか違うな、ともやもやを抱えながら、一生を終えたくはありません。

そもそも、自分が80、90歳まで生きられる保証もありません。

ひょっとしたら、明日交通事故で死んでしまうかもしれません。

もし、仕事に心身をすり減らすだけのいまの生き方を続けていたとしたら?

死ぬ間際、きっと後悔しか感じないでしょう。
そう考えたとき、いまの仕事を続けるという選択肢はなくなりました。

明日死ぬつもりで今日を生きる。

もし明日死ぬなら、嫌な仕事を続けるだなんて馬鹿げています。

とはいえ、資本主義社会で生きていくには、どうしてもお金が必要です。なので、どうにかして稼ぐ手段を見つけなければなりません。
ただ、テクノロジーが発展したいま、従来の会社に属して働くという選択肢をとらなくても、できることは多くあります。

組織に頼ることなく、生きていく。無謀な試みであることは自分もひしひしと感じていますが、始める前からあきらめるわけにはいきません。
せっかく手に入れた自由な時間です。
限界を迎えるまでは、さまざまな道を模索していこうと思います。

やらない後悔よりやる後悔をしたほうがいい

その言葉が正しいかはわかりませんが、行動を起こしてよかった、そう思えるような人生にしていきたいです。

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