掃除は面倒くさい。
家事の中でも1、2を争うレベルでやりたくない。特にお風呂をはじめとした水回りなんて最悪だ。
しかもサボればサボるほど汚れはひどくなり、その結果ますます腰が引けるという悪循環に陥る。
この負の連鎖を断ち切るにはどうすればいいのか? 「まずは1日10分から始めてみよう」とかみみっちいこと言ってないで、一気にガッとやる気になる方法はないだろうか?
ある。年末の大掃除以外ろくに部屋の片づけができない僕でも、掃除をやらずにはいられなくなる瞬間が。
それは、他人を家にあげる予定ができたときだ。
自分一人だとやる気が出ないなら、他人の存在を利用すればいい。
※個人差があります。
掃除のやる気を出すコツ
「そろそろ掃除しなきゃなあ」と感じたら、いますぐスマホを起動して知人に連絡をとろう。そして自宅に来てもらう約束を取りつけるのだ。
相手は職場の同僚でも大学の同級生でもいい。とにかく誰かしら自宅に呼ぶことが肝心だ。
日帰りでも十分だが、できれば1泊してもらおう。泊まるということは、当然浴室を使うことになる。最も面倒な風呂掃除をやらざるを得ない状況に自分を追い込めるわけだ。まさに背水の陣。
家に来てもらう日は、少なくとも1日以上開けたほうがいい。広さにもよるが、部屋を綺麗にするとなると最低でも1日はかかる。
他人を招くことになったらどうするか? 当然、迎え入れるための準備をするだろう。なぜか。相手から「汚い部屋に住んでいる人」と思われないようにするためだ。
誰だって散らかった部屋を他人に見られたくはない。掃除をサボろうものなら、「あいつ、こんな汚部屋に住んでるのか。きっしょ」と不名誉なレッテルをはられてしまう。それだけは断固として避けなければならない。「掃除もまともにできない生活力ゼロのやつ」とか見下されたくない。恥ずかしすぎる。
中には「部屋が散らかっていてもぜんぜん気にしないよ」と言ってくる人もいるが、真に受けてはいけない。
口では紳士的なことを言いながら、実際に散らかった部屋を見たら「あ、けっこう汚いな」と心の中で思うに決まってる。散らかった部屋が平気かどうかと、散らかっていると思うか思わないかは別の話だ。
なぜわかるのかというと、まさに僕も他人の部屋を内心でジャッジしてしまうことがあるからだ。典型的な、自分には甘く他人には厳しいタイプのクズ野郎である。こんなやつが働いていたら、最低の先輩になっていたに違いない。仕事辞めてよかった。
一度「部屋が散らかっている」と思われてしまうと、そのイメージが相手の中に残る。
もちろん、分別のある人なら、たとえ心の中で思っていても口には出さないだろう。しかし、そもそも「悪い印象を持たれているかもしれない」という状況自体が落ち着かない。不安の芽は、芽吹かせないことが重要だ。
少しでも楽をするために
とはいえ、やる気が出たところで面倒なものは面倒だ。できるだけ楽にすませたい。
幸いなことに、世の中には便利なお掃除グッズがあふれている。
有名どころで言えばカビキラーだ。壁に吹きかけて流すだけで、ある程度カビを除去できる。
さすがに「浴室のカビが完全消滅!」というわけにはいかないが、黒ずみが軽減するだけで視覚的にも気持ち的にもだいぶ楽になる。カビだらけの浴室よりも、ちょっとカビがあるかなぐらいの浴室のほうが、まだ心理的負担も小さい。
排水口に詰まった髪の毛も、わざわざマスクとゴム手袋を装着してひいひい言いながら人力で除去する必要はない。パイプユニッシュを流し込めば、あとは待つだけでつまりが解消する。
「こすらず流すだけ!」を喧伝する商品は多い。その企業努力の結晶、存分に使わせてもらおう。
なお、肝心の掃除用品が家に準備されていないと、せっかく出たやる気も減退してしまう。「この炎天下の中、外に出て買いに行かないといけないのか。まじだりい。やめとこ」となんてことにならないよう、掃除用品はあらかじめ買いそろえておくことをおすすめする。
最後に
部屋が散らかっていても人間はしぶとく生きていけるが、やっぱり清潔な空間で過ごすと快適だ。
汚れを見て嫌な気分になることもないし、整理整頓された部屋にいると思考も洗練される(ような気がする)。カビを吸い込んで変な病気にかかるリスクも減らせるから、健康面から見てもメリットしかない。
自分一人だとつい甘えがちだ。豊かな生活のためにも、積極的に他人の存在を利用しよう。
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