星座ってあるじゃん?
昔の人が夜空を見上げながら「あれ、なんだかあの星と星を結ぶと髪の毛に見えるな……よしあれを髪の毛座にしよう!」みたいに勝手に決めたやつ。
ニンテンドーDSのどうぶつの森で、自分勝手に星座を作って友達に押しつけたのはいい思い出。
さてそんな星座だが、なんと全部で88種類もあるそうだ。中にはコンパス座とかテーブル座とか彫刻室座とか、「なんでその名前にした?」と思わずにはいられないような星座もある。想像力豊かというかなんというか。
ただ正直、夜空を見上げて「あ、○○座!」と星座を判別できる人はそんなにいないんじゃないだろうか。
ちなみに僕はまったくできない。
唯一自信をもって「わかる!」と言えるのは、オリオン座ぐらい。あの冬に見えるやつ。星の明るさといい配置といい、とにかくわかりやすい。
逆にオリオン座以外はさっぱりわからない。
これまで星空なんてぼんやりと眺めるぐらいしかやってこなかったけど、唐突に「星座がわかればかっこよくね?」とふと思ってしまった。
恋人と2人、夜空の下に並んで座って、空を見上げながら「あれが○○座だよ」とかドヤ顔で言ってみたい。「すごい!物知りだね!」とか尊敬の眼差しで見られたい。
そんな夢想が止まらなかったため、星座を知る旅に出ることにした。
まあ、人工の光が届かない、市内の山奥に行っただけだけど。例のホタルを見たところと同じ場所である。
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いざ天体観測
6月2日木曜日。夕方、例の友人と合流。
夕飯を食べながら、夜になるのを待つ。
そして21時。
森の開けた場所から空を見上げると、無数の星が瞬いていた。
月並みの感想だが、「こんなにたくさんの星が見えるのか!」と驚いた。
明るい星から暗くて存在しているのか怪しい星まで、光り方もだいぶ違う。
僕は視力が悪くて普段は眼鏡をかけているんだけど、一等星ともなると裸眼でもわかるぐらいの明るさだった。
早速どの星がどの星座なのか調べる作業に突入した。
といっても、どこから手をつければいいかさっぱりわからない。
たまに空を通過する飛行機、申し訳ないけどめっちゃ邪魔だった。明るい星だなーと思ってたら飛行機の光だったというオチを3回ぐらい経験した。一瞬、流れ星かと思っちゃったよ。興奮を返せ。
とりあえず、一番目立つ星から攻めていくことにする。
起点としたのは、うしかい座の一等星アークトゥルス。
めちゃくちゃ明るいので、一度目を離してもまたすぐに見つけられる便利な星。
手元に用意した星座早見表と見比べながら、手探りで星座の形を把握する。
「あの星が牛飼い座のあの部分だから、その下の星があそこで、その隣があの星座の……」とぶつぶつ独り言を言いながら作業に没頭していたら、一緒にいた友人から「めっちゃしゃべるね」と不審者扱いされてしまった。うるさくしてごめんね。
結局、約1時間夜空を見上げ続けた。立ったまま上向いて観察していたもんだから、首がめっちゃ疲れた。
今度はレジャーシートを敷いて、寝ころびながら観察したい。
夜空の写真
6月2日の22時頃に撮影した夜空の写真。
いまのスマホカメラは性能がだいぶ進化していて、写真のほうが肉眼よりもはっきりと星が見えるというね。科学の力ってすげー!
肉眼だと等級の低い星は見えづらいのよ。
ちなみに機種はiPhone12。
で、写真上で星座を表現してみたのが上。間違ってたらごめん。修正があったらコメントで教えてください。
それにしても、かんむり座以外、全部見切れてるな……。
写真は撮り忘れたけど、ほかにも北斗七星やりゅう座と思しき星々も見えた。
22時30分ごろになると、てんびん座のさらに下に、ようやくさそり座が現れ始めた。周りに木がなかったらもう少し早い時間から見られたかもしれない。アンタレスは赤っぽい光り方をしているから、比較的わかりやすかった。
星空観察の感想・注意事項
星座を探すときは、一番強く光る星(一等星など)を起点にするとやりやすい。
今回はうしかい座のアークトゥルスを参考にしたけど、方角によってはこと座のベガなんかもよさげ。
星座早見表は必須アイテムなので忘れずに。最初は空を眺めてもなにがなんだかまったくわからないけど、夜空と早見表を見比べていくうちにだんだんと星座がわかるようになってくる。
暗い星は目を凝らしても見にくいので、横目で「なんとなくあるなー」ぐらいの気持ちで。
百聞は一見に如かずと言うが、本のイラストを見て必死に覚えようとするのと、直接星空を見ながら「あの星があの星座のひとつだろうから、あれがこれで、隣の星が……」とやるのとでは、やっぱり記憶の残り方が違うと実感する。
今回おぼえた星座はしばらく忘れないと思う。
おまけ
カエルに成長した元オタマジャクシ。小さな黒いカエルが岩肌にたくさん張りついてた。
トンボ。たぶんカワトンボ。
2匹が一緒になって、たまに前のトンボの羽がピーンと張っていたんだけど、あれは交尾だったんだろうか。
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