少年ジャンプに連載中の漫画『ONE PIECE』に登場する悪魔の実。一口かじれば超人的な力を手に入れられるのと引き換えに、一生泳げなくなるというシロモノ。
悪魔の実はその能力の種類によって、大まかに超人系(パラミシア)、動物系(ゾオン)、自然系(ロギア)の3種類にわけられます。
今回は、そんな悪魔の実のうちどの実が最強なのかを考えてみました。
とはいえ、相手との相性、自身の身体能力、相手がこちらの能力を知っているかどうか等、状況次第でどうとでも強さは変わってくるため、最後は独断と偏見で選びました。異論は認めます。
第10位:ホロホロの実
霊体(ゴースト)を生み出すことができる能力。
生み出されたゴーストに触れた者はネガティブ状態に陥り、戦闘どころではなくなる。
ゴーストは床だろうが壁だろうがお構いなしにすり抜けることができるため、防御はほぼ不可能と言っていい。覇気で撃破できるかは不明。もし覇気でも対処不能となれば、実の評価はさらに上がるだろう。
原作では、七武海を倒したルフィすらも戦闘不能にさせたことから、それなりの強者にも通用すると考えられる。
ただ、攻撃技に乏しいのが難点。ゴーストを爆発させ衝撃波を生み出すことはできるものの、やはり決定打に欠ける印象。能力使用中は本体が無防備になるという点も気になる。
なお、ゴーストは可愛い。
第9位:メロメロの実
自分に見惚れた相手や触れたものを石化させることができるようになる。
この石化、おそらく能力者の意思以外に解除の方法はないと思われる(海水をぶっかければもしかしたら治るかもしれないが)。ヒエヒエの実の氷漬けとは違い、少なくとも原作では自力で石化を解除した描写がない。
おまけに蹴りにも石化能力が付与できるため、蹴りながら相手を石化させた上、粉砕するという芸当も可能。
たぶんハンコック(原作におけるメロメロの実の能力者)がいたら、インペルダウンはわずか数分で陥落していたと思う。
ただ、相手がメロメロ状態にならないと能力が制限されるため、能力者の外見にかなり左右される実であると言える。美男美女なら能力をフルに生かせるが、ブサイクな顔立ちだと使いものにならない。
「人は見た目より中身だよ!」を真っ向から否定してくるような悪魔の実。まさに悪魔。
スベスベの実は食べた者のスタイルをきれいにするらしいが、メロメロの実にそんな優しさがあるかどうかは不明。
第8位:カゲカゲの実
影を自在に操る能力。
死体に影を埋め込むことで、擬似的に生き返らせることもできる。
ソルソルの実の下位互換という不名誉な地位を与えられているが、実はカゲカゲの実には奥の手が存在する。
影を奪われた者は日光に当たると消滅する。つまり、屋外なら相手は即死する。
四皇だろうとロギア系能力者だろうと、影さえ切り取ることができればばほぼ勝ちが確定する。仮に日陰に逃げ込まれても、相手は一生日の当たらない生活を強いられることになるのだ。
ただソルソルの実は天候も操れる。ということは、雷雲を呼び寄せられたら日が当たらずに、即死技も不発に終わる。つまり詰むのでは?
そう考えると、やっぱりソルソルの実の下位互換かもしれない。
第7位:ホビホビの実
言わずと知れたチート級悪魔の実。
触れた相手をオモチャにする能力だが、真に恐ろしいのは、オモチャにされた人間はほかの人間の記憶から消え、最初からいなかったかのようになってしまうところ。
なんでホビホビの実だけそんな設定があるんだよ。完全にバグってるだろ、とツッコミたい。ゲームであれば真っ先に修正が入りそう。
とにかく一瞬でも相手の身体に触れることができたら勝ち。
ただ相手に近づかなければならないのが難点。ロギア系など実体がない相手にはやや分が悪いか。
能力者本人が意識を失うと能力の効果が解けるらしいが、では寝たらどうなるのか。もしかして一生寝れないのか。
不眠を強制されるとしたら辛い。
第6位:ガスガスの実
気体全般を操れるようになる上、自分の身体も気化させることができるようになる。
毒ガスによる毒攻撃が可能ということで、よくドクドクの実と比較対象になるが、ガスガスの実の真骨頂はそこではない。
操れるものには気体も含まれる。酸素も操れるため、相手を窒息させることができる。さらには生み出したバーナーで物体を焼き切ったり、可燃性ガスによる爆発を起こせたりするため、能力の応用範囲はかなり広い。
うまく毒ガスを広げることができれば島ひとつ滅ぼすことも可能。
あと空を飛べることが地味に嬉しい。
もし二酸化炭素濃度を操作できるなら、地球温暖化防止にも役立ちそう。
第5位:フワフワの実
自分が触れた物体を浮かせることのできる能力。
まず名前が弱々しいし、能力も一見するとショボそうだが、浮かせられるものは複数の軍艦から巨大な島まで及ぶため、使い方によってはかなり強い。
自分自身も飛べるようになるため、「大空を飛びたい!」という人類の夢を簡単に叶えてくれる。
水すら浮かせられるため、近くに水場があれば能力者含めほぼすべての相手に勝てる(水中で呼吸ができる魚人を除く)。全員水中に閉じ込めて溺死させればいい。
間違っても、相手が溺れる前に攻撃を加えて、せっかく浮かせた水を壊してはならない。余裕こいたせいでルフィにやられたシキの二の舞になってしまうから。
第4位:グラグラの実
振動を自在に引き起こすことができる悪魔の実。
原作では「世界を滅ぼす力」と言われるほど。
地震を発生させることで巨大な津波を生じさせたり、島を傾けさせたりすることできる。大気を殴れば衝撃派が発生し、その力はまさに災害そのもの。たとえ海中や空中に逃げても撃墜されるのがオチだろう。
全方位への攻撃が可能であるため、対集団戦では圧倒的な力を誇る。
ただし、機動力に対する補正は見当たらない。
原作では“白ひげ”が使用していたことから最強のイメージが強いものの、同程度の実力者同士となったら、やはりロギア系に軍配が上がるか。
第3位:ピカピカの実
光を操り、自身も光になれる自然系悪魔の実。
光繋がりということでビームを打てる。それだけでこの実を上位に推したい。
身体能力さえあれば、光速で動くことも可能。ただし光の性質から直進しかできないため、移動先を読まれる危険性がある。
光の速さで動けるといっても、人は急には止まれないので、どこにもぶつからずに任意の場所に止まるには相当の鍛錬が必要だと思われる。運動音痴にはちょっと扱いが厳しいか。
光の対抗手段としては、鏡で反射させるぐらいだろう。
技の威力をとっても機動力をとっても、悪魔の実の中では頭一つ抜けていると言える。あと、どこにいようと光に困らないのが何気に便利そう。
第2位:マグマグの実
マグマを自在に操れるようになる。
岩盤を溶かしながら進むことで、地面の中も進行可能になる。モグモグの実の上位互換と言えなくもない。
もう見ただけで熱そうだし、生身の人間が不用意に近づけ死ぬ。肉弾戦なんかしようものなら、拳が溶かされて終わりだ。
全身から毒を生み出すドクドクの実と同じく、並みの人間なら触れることすらかなわない。ホビホビの実もマグマの前には無力であろう。相打ち覚悟なら別だが。
無数のマグマの塊が降ってくる光景は、想像しただけで世紀末感が半端ない。ピカピカの実も強いが視覚的な絶望感はマグマグの実が上のように思える。
ただ、水に触れると固まるスナスナの実みたいに、冷やされれるとマグマ化できないみたいな明確な弱点がありそう。まず冷やせないだろうけど。
第1位:ゴロゴロの実
雷を自在に操れるようになる。おまけに身体も雷に変化させられる。つまり、どんなやつが食べても強い。使いこなすのに時間がかかるとしても、適当に雷打ってるだけでなんとかなりそう。
映画『ONE PIECE FILM Z』で登場したダイナ岩は島ひとつ吹き飛ばしたが、ゴロゴロの実でもほぼ同じことができる。古代兵器並みの威力ということで、火力はおそらく悪魔の実の中でも随一であろう。
雷の速度で動ける上、心臓マッサージを自動でやってくれるサービスつき。
弱点というか天敵はゴム人間だが、そんな特異な体質の人間はゴムゴムの実を食べた人だけしかいないだろう。つまり世界に一人しかいない。ほとんど誤差の範囲だ。
そんなたった一人の天敵と出会ってしまったエネルは、とにかく運がなかった。
威力よし機動力よし心臓マッサージよしということで、悪魔の実最強といっても過言ではない。
電力不足も解消できるし、万能すぎる能力である。
最後に
以上、ワンピースに登場する悪魔の実のうち、最強と思われるTOP10を紹介しました。
ただ、不老不死を実現するオペオペの実をはじめ、あらゆる攻撃を向こうするバリアを張るバリバリの実、悪魔の実を無効化するヤミヤミの実、龍に変身できるウオウオの実(モデル:青龍)など、ほかにも強力な悪魔の実はいくつも存在しています。
そのため、どれをランキングに入れるかは最後まで悩みました。
個人的なランキングなので、こんな考え方もあるのかー、と軽い気持ちで楽しんでもらえれば幸いです。
あわせて読みたい▶【考察】『ワンピースフィルムレッド』シャンクスの娘・ウタの正体は?
コメント