RPGツクールでゲームを作りたいけど、マップをいくつも用意するのが面倒だと思ったことはありませんか?
今回は、サンプルマップを使ってマップをたくさん用意する方法(主にダンジョン)を紹介したいと思います。
サンプルマップとはなんぞや? どこで手に入る? という方は、下記の記事をチェックしてみてください。
サンプルマップの改変方法
サンプルマップは便利ですが、収録されている数には限りがあります。また、森や洞窟のサンプルマップが1、2種類ずつしかなく、これだけでは物足りないと思う人もいることでしょう。
そんなときは、ほかのサンプルマップを思い切って改変してしまいましょう。
部屋の大きさなどはそのままに、天井タイルや床タイルを丸ごと変えてしまうのです。
サンプルマップはマップ制作に精通した方が作成されたので、どれもクオリティが高く、よくまとまっています。
マップの広さや形をどうすればいいか、という部分で頭を悩ませる必要がないので、マップづくりに慣れていない、または苦手という方は、ぜひやってみてください。
つまづくことが断然少なくなります!
岩の洞窟を森ダンジョンに変える
それでは実際にやっていきましょう。なお、今回の仕様ツールはRPGツクールMVです。ほかのツクールシリーズでも、サンプルマップがロードできるものであれば同じ方法が使えます。
まずはサンプルマップから「岩の洞窟」のマップを読み込みます。
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次に、タイルセットを変更します。岩洞窟マップは「ダンジョン」タイルセットが使われています。森ダンジョンに使えるタイルは「外装」タイルセットに入っているので、そちらに変えてみましょう。
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すると、バグったようなマップに変わります。タイルセットを変更したせいですね。ですが、ここで慌てる必要はありません。
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小物は無視して天井部分と壁部分から変えていきましょう。床や壁に置かれた小物系マップチップはすべて塗りつぶしてしまいましょう。
このとき、四角形描画や塗りつぶしボタンを選ぶと作業の効率が捗ります。
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多少の塗間違いはあとからでも直せますので、あまり細かい部分は気にせず一気にマップを塗り直します。
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一気に森らしくなってきましたね。
あとは、適当にタイルBにある木や草を植えていけばOKです。
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なんということでしょう……! ごつごつした岩の洞窟が、マイナスイオンあふれる森に様変わり。
慣れれば10分程度で書き換えられます。
木などのオブジェクトを設置する際の注意点としては、プレイヤーの動線を意識することです。
通行できる場所がわかりづらかったり、終始ジグザグに動かなければならないマップだと、プレイヤーにストレスを与えてしまう。かといってまっすぐすぎても単調で面白くないと思われてしまうため、さじ加減が難しいところですね。
最低でも、歩ける部分がはっきりとわかるようにしておきましょう。
タイルセットB以下のオブジェクトがごちゃごちゃ置かれすぎていると、どこが歩けてどこが歩けないかがわかりづらくなってしまいます。装飾過多になりすぎないよう、プレイの快適さも考慮していきましょう。
今回は岩の洞窟から森をイメージしてタイルを置き換えましたが、森(雪)のタイルを使えば雪の森になります。
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このように、サンプルマップの床や天井タイルを変えるだけで、がらりとまったく別系統のダンジョンをつくることができます。
サンプルマップにはほかにも「氷の洞窟」や「溶岩の洞窟」などがあるので、複数枚の同系統のダンジョンをつくりたいというときは、それらも同じようにつくりかえていきましょう。
サンプルマップだけで、3、4枚の森マップを作ることができます。
魔王城を地下水道マップに変える
もう一つ例を紹介します。
今度は「魔王城2F」のサンプルマップを使った例です。
魔王城は人工ダンジョン(森や洞窟など自然にできたダンジョンではない)であるため、直線的な通路などが多くなっています。人工系ダンジョンは同じ人工系ダンジョンにリノベーションしていきましょう。
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ということで、地下水道をイメージしたマップを目指していきます。タイルセットはそのまま「ダンジョン」を使いますので、変更は今回必要ありません。
やり方は先ほどと同じで、まずは天井と床を一気に塗りかえていきます。
地下水道ですから当然水路が流れているはずです。四角形描画ツールを使い、直線的な水路を敷いていきましょう。
土台が完成したら、あとはその上に適当にタイルセットBやCジェクトを設置していくだけです。木箱やタルをうまく設置して、行き止まりをつくるのもグッドです。
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今回も一つ目の例と同じように、動線は意識しておきましょう。
もっと広いマップを作りたい場合
サンプルマップのサイズが小さい! もっと大きなマップがいい! という方は、2枚のマップを繋げてしまいましょう。
サンプルマップないしサンプルマップを改変した森マップを2つ用意します。次に、2つのマップがおさまるサイズのマップを新規に作成します。
あとは、新規に作成したマップに、2つの森マップをうまく道が繋がるようにコピーアンドペーストすれば、大きいマップの完成です。
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上記の例では、サンプルマップの「森」と、「岩の洞窟」を改変した森マップを繋げてみました。
接着部分が少しおかしかったりするので、確認を忘れないように。
空白部分は、適当に塗りつぶしてしまいましょう。プレイのときには画面外になるため、装飾を頑張っても誰にも見られません。
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なお、貼りつける際の注意点として、shiftキーを押しながらペーストすると影ペンが消えてしまいます。
ペースト後に影ペンで影をつけるのを忘れずに。
おわりに
サンプルマップはそのまま使うこともできますが。このように土台となる部分のタイルを変えるだけで、別系統のマップを簡単に作ることができます。
自分でいちからマップを作るのはまだちょっと……という方は、ぜひ今回紹介した方法を使ってみてください。
では。
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