ゼノブレイド3をクリアした感想【ネタバレ有】

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前作ゼノブレイド2から約4年半、満を持してついに発売されたゼノブレイド3。

このたび130時間近くプレイしてようやくクリアしました!

相変わらずの大ボリューム!

メインストーリーの合間にサブクエストをそれなりの数こなしたので、本編を追うだけならたぶんもっとはやく終わると思います。

で、肝心の内容なんですが。

正直に言ってお世辞にも期待を超えてくれたとは言えませんでした

面白いのは面白いんだけど、期待を膨らませすぎたせいか失望感のほうが大きい。

特に過去2作と比べてしまうと、余計に本作が見劣りしてしまいます。

どんでん返しの連続だったゼノブレイド、ゼノブレイド2に対し、今作のメインストーリーはいまいち盛り上がりに欠けており、地味でつまらないという印象がぬぐえません。

それでもなんだかんだやりこんじゃいましたけどね。

以下、感想という名の酷評を綴っていきます。シリーズ物ゆえ、過去2作を引き合いに出している部分が多々あります。ゼノブレイド3が好きな方はご注意ください。

また、過去作含め、ゼノブレイドシリーズのネタバレ全開となっています。

予想を超えないストーリー

主人公のノアたちがウロボロスとなり、私利私欲のためにケヴェスとアグヌスを戦わせている“悪”(メビウス)を倒しにいく。

ざっくり言うとこのようなストーリー展開。

いわば、選ばれた勇者が魔王を討伐する物語である。

別にこれはこれでいいんだけど、いかんせんラストに至るまでのストーリー展開が単調すぎる。

前半はたまたま訪れたコロニーを命の火時計から解放することの繰り返し。

中盤以降、ロストナンバーズという第三勢力の登場やアグヌスキャッスルにおける成人の儀を巡るどんでん返しなど、盛り上がるシーンもわずかながら存在する。だが、物語を根底から揺るがすほどの大きな転換は起こらない。

ゼノブレイドでは、機神界到達後からまさかの展開が起こり、予想を大きく裏切られた。

ゼノブレイド2では後半、モルスの地が登場し、これまでの世界観を大きく塗り替えた。

そんな過去2作品のストーリーを経験してきたため、それこそ、「メビウスの親玉を倒すだけじゃ終わらないに違いない」とプレイ中はずっと思っていた。

メビウスを倒すぞ!なんていうストーリー展開は予告映像を見ただけでわかる。過去2作であれだけ起伏の富んだストーリーを展開してきたゼノブレイドシリーズなんだから、今作もプレイヤーの予想を大きく裏切ってくるストーリー展開に違いない!と期待していた。

まさか本当にメビウスを倒しておしまいになるなんて……。

ゼットを倒してなんだかいい感じに話がまとまりそうになっているときも、まだなにか起きるに違いないと最後まであきらめずに期待していたが、スタッフロールが流れ始めた瞬間、希望はすべて打ち砕かれた。

「え、これで終わり?」というのが、プレイ後の正直な感想である。

サブクエストでメインストーリーの補完が行われるものの、別にやったからといってメインストーリーの評価が変わるわけではない。

境遇が似たり寄ったりなメインキャラクター

今作のメインキャラクターは6人いるが、全員が似たような境遇の持ち主であり、はっきり言って個性がなさすぎる

男勝りなユーニや冷静沈着なタイオンなど性格の差別化はできているものの、生い立ちや抱えている過去が似すぎているせいで多様性に欠けるのだ。

なんでみんな戦友を失った過去しかなのか。

10年という限られた時間しか生きられない上、戦闘や訓練しかやってこなかった兵士である以上、背景が似通うのは仕方がないと言える。ただそれなら、もっと別の立場のメンバーを加えてほしかった。軍務長とか(ヒーローとしてではなくて、メインストーリーにがっつり絡むキャラとして)。

同じコロニー出身でも年齢に差があったりハイエンターなど文化も価値観も違う別種族がパーティーに加わったりしたゼノブレイドや、異なる国の人間が集まったゼノブレイド2と比べると、やはり厚みが足りないと言わざるを得ないだろう。

あと、今作は序盤から6人フルメンバーであり、新たな仲間が加わるといった楽しみもない(ヒーローシステムはあるが、あれはまた別だろう)。

なんていうか、最初から完成されたパーティーなのだ。ケヴェスとアグヌスという所属の違いからの衝突はあるが、逆に言うとほぼそれだけだ。

メインキャラクターの成長過程はこれまで以上に丁寧に描かれており、その点はよかったと思う。タイオンの活躍にはいい意味で裏切られた。序盤はなんだこのいけ好かない野郎は、と思ったけど、まさかこんなにも好感度が上がるなんて。

敵・味方がはっきりしすぎている

今作では、敵味方の区別がはっきりしており、グレーなキャラクターがほとんどいない。

各コロニーの軍務長は、ヒーローというシステム上、完全に味方であるとわかりきってしまっている。最初敵だったのが味方になることはあっても、味方になったと思ったら実は敵だったという展開はありえない。

モブキャラクターではなく、かつグレーになる可能性を秘めていたと言えるのはボレアリスとシャナイアぐらいだろう。

つまり、こいつはいつか裏切るんじゃないか、なにか腹に一物抱えているんじゃないか、と思わせてくれる余地のあるキャラクターがほとんど存在しないのだ。

ゼノブレイドではハイエンターやマシ―ナ関係で多くの重要キャラクターが登場し、ゼノブレイド2ではインヴィディアやスペルビア、アーケディアなど複数の国や組織のリーダーが登場していた。

必ずしも主人公の味方とは言い切れず、もしかしたら敵に回るのではないかという不安が期待に繋がっていた。特にゼノブレイド2では、様々な勢力がそれぞれの思惑で暗躍しており、敵味方入り乱れるストーリー展開はついついのめりこんでしまった(不満点がなかったわけではないけれど)。

ヒーローシステムもありだとは思うが、すべてのコロニーの軍務長を仲間にできるようにしなくてもよかったのではないか。

何人か残しておけば、「もしかしたらこの軍務長はあとで裏切るのでは?」なんていうドキドキ感も味わえただろうに。

魅力のない敵

今作の敵であるメビウスだが、敵としての魅力が皆無といっていい。

予告映像を見た時点でなんだか小物っぽいなとは思っていたが、実際プレイしてみたら案の定だった。

私利私欲のためだけに多くの兵士の命をもてあそび、ケヴェスとアグヌスの戦いを“盤上遊戯”として楽しむという悪辣さはまさに敵としてぴったりだが、メインストーリーだけでなくサブクエストでもぽんぽん登場してきたせいで、強大な敵という印象がまったくなかった。ほぼかませ犬である。

せめてメビウスの数がもっと少なければ、まだ特別感が出て救いがあったかもしれない。背景がなにも語られないまま消えていくメビウスが多すぎる。メビウスのうち執政官の職に就いている者は少なくとも26人いるそうだが、幹部クラスの敵は26人もいらない。

あと安易に瞬間移動能力を与えたのも失敗だったと思う。この力があるおかげで、余計にメビウスのぽんこつ具合が際立ってしまった。

瞬間移動ができるのに、なぜ馬鹿正直に真正面から挑むのか。ウロボロスの背後からサクッと刺せばいいのに。本編であれだけの数のメビウスが登場して、一人も参謀ポジションがいないのは致命的。これは完全にゼットの人選ミス。

そんなメビウスの総大将であるゼットも、なんだかそれっぽい言葉を口にするだけで一向に迫力が感じられず、最後まで印象が薄いまま終わってしまった。

まあ、ストーリー上、一度も主人公サイドに差し迫った脅威を与えていないから存在感がないのも仕方がないと言える。ゼノブレイドのムムカのほうがよほどインパクトのある敵だった。

開発者インタビューで、過去2作では敵側にも理念や正義、大義を持たせ、プレイヤーが共感できる部分を作ったが、今作ではあえてそうしなかったと語られている。

大義などを持たず、面子や欲のためだけに行動する敵が今作のメビウスであるわけだが、中ボス程度ならまだしも、これだけの大作RPGのラスボスに据えるにはあまりに力不足だろう。

あと敵側の目的もたぶん長編RPGに合っていない。

“今”を維持するのがメビウスの第一の目的であるが、それはつまり大きな変化を起こそうとしないという意味である。世界を壊そうとか、どんな手を使ってもなにかを手に入れようとか、そういう気概が敵側にはまったくない。ただただ現状維持を望むのである。

これは長編とは相性が悪いと思われる。「こいつらを倒さないとやばい!」という焦燥感が得られないからだ。

演出面の不満

とにかくイベントの演出が長い。隙間時間にゲームを少し進めようと思ったら、一向にイベントムービーが終わらず、イライラしたのは一度や二度ではない。

特に、ボス戦後のムービーからのまたボス戦がきつい。ボス4連戦とか長すぎる。

しかも一回体力を削り切ったボスと、ムービーを挟んでもう一度フルで戦わせるとか勘弁してほしい。せめてゲージを半分削ったところでムービー挟むようにしろよ。なんで2戦とも最後まで削らせるんだよ。

ラスボス戦もテンポが悪すぎる。

特に最初。ステージを氷とか溶岩とかに変える演出はいらない。ラスボス戦といえばRPGの最も重要な部分なのに、そこをぶち壊されたらたまったもんじゃない。

こっちは爽快なバトルを求めているのに、無駄な演出を見せられて苛立ちばかりが募った。

巨大ロボット大戦も迫力はあったが、冗長なせいかいまいち気持ちが乗り切れなかった。

何度も見返したいムービーがぱっと思い浮かばないのも、ムービーが大半を占めるゲームとしては致命的ではなかろうか。

そのほかに気になった点

  • 同じボスと何回戦わせれば気がすむんだよ。3回なんてざら。執政官Nなんて確か5回は戦ったぞ
  • アクセサリーのUIが致命的に使いにくい。ソート機能やフィルター機能がほしい
  • メビウスの誕生過程や消滅現象の正体など世界観の説明が不足気味
  • タイオン曰く執政官Mの能力はモンドの動きで分かるそうだが、それならどうしてミオとMの入れ替わりには気づかなかった?
  • 設置型アーツと、位置取りアーツの組み合わせの相性が最悪
  • エセルとカムナビが死合うのはけっこうだがタイミングが悪すぎる。もっと時と場所を考えてやってくれ
  • せっかく人が乗れるロボットが登場するんだから、ゼノブレイドクロスのように主人公たちも乗れるようにしてほしかった

考察的なもの

ここからは、ゼノブレイド3におけるいくつかの謎について、自分なりの考察を書いていきます。あくまで個人の考えなので、的外れな内容になっているかもしれません。

もし「これはこういうことだよ!」とか答えのわかる方がいらっしゃったらぜひコメント欄で教えてください。

リクとマナナのその後

ふと気になったのが、リクとマナナのノポン組。

メビウス消滅後の世界で、あの2匹はどうなったんだろうか。

作中でノポンがノアたちのように兵士として再生を繰り返している描写はない。また、リクやマナナの使うノポン語(アクヤク、トウシャヒ)を、ノアたちが知らなかったという事実も、ノアたち兵士とリクたちノポンが異なる環境で育ってきたことの証左だろう。

キズナグラムの年齢を見ると平気で10歳を超えているノポンがいることから、10年だけしか生きられないという制約はおそらくないと思われる。正確な寿命は定かではないが、シティーの人間とほぼ変わらないだろう。

そうなると、リクとマナナもシティーの人々と同様、長い年月をかけて世代交代がなされた末に誕生したノポンと考えるのが妥当のように思えてくる。つまり、メビウスの理の外で誕生した生命というわけだ。

はじめてシティーを訪れた際、リクやマナナも赤ん坊を見て驚いていたが、あれはゆりかごから少年少女の姿で生まれてくると思っていた人間が、実はそうではなかったと気づいたからかもしれない。人間の赤ん坊に驚いたからといって、ノポンが子どもを産まないとは断定できない(もしノポンが世代交代していることをリクが知っていたとしたら、一度もノアたちの前でその話をしなかっというた疑問は残るが)。

もしそうであるならば、オリジンに情報が記録されていない以上、メビウス消滅後はアイオニオンと共にその存在そのものが消えてしまうのではないか。

エンディングのムービーで、リクはケヴェスの世界に、マナナはアグヌスの世界に戻っていくような描写がされていたように思えるが、あれは正しいのだろうか?

本来ならモニカやゴンドウのように、シティーの人々と共に消え去るはずではないのだろうか?

リクの正体

ケヴェスでメカニックを担当している、ノポン族のリク。

ノアに魔剣ラッキーセブンを託した張本人であり主人公パーティーの影の立役者であるが、とにかく謎が多い。っていうか、ノアも一度リクに「何者?」って尋ねているぐらい。

リクにまつわる謎は以下の通り。

  • 魔剣ラッキーセブンを預かることになった経緯
  • リクの師匠とは?
  • メリアとの意味深なアイコンタクトが意味するものとは?

アイオニオン誕生直後オリジンに幽閉されたメリアと、リクとの間に直接の面識などあるはずがない。

考えつくのは、ラッキーセブンが代々ノポンに受け継がれてきたと仮定して、なんらかの伝承も一緒に伝えられてきたという可能性である。

ラッキーセブンは、かつて7人のノポンの刀匠が7年の歳月をかけてつくり出したとされている。このと7人の刀匠とは、おそらくアルティメット・ハンマーを持ったノポンだろう。

ゲーム中では、そのアルティメット・ハンマーを受け継いだノポンたちが登場する。ちなみにリクも師匠からハンマーを受け継いだひとり。

もしリクが師匠から魔剣ラッキーセブンを預かったとき、魔剣にまつわる伝承も一緒に受け継いでいたのならば、終の剣の創造者であるメリアを見て「あなたの想いは確かに受け継がれてきた」という意味を伝えようと頷いてみせたのかもしれない。

ラッキーセブンがノポンに代々受け継がれることをメリアが知っていたとすれば、ノアたちとともに行動していたリクを見て、“彼がラッキーセブンをノアに託し、未来を切り拓くきっかけを与えてくれたのだ”と悟るのは難しくない。

その点を踏まえて、リクの頷きに、「ありがとう」の意を込めて頷き返したのではないだろうか。

アイオニオンが誕生した時期

ゼノブレイド3の舞台、アイオニオンという世界が作られたのは、過去作からどれぐらいの時間が経ってからなのだろうか。

ノアとミオ、そしてニアの3人を軸にしながら考えていこうと思う。

ミオとニアの関係はゲーム中で明言されていないが、ニアのミオに対する態度を見ていると、親子説が高いように思われる。

ニアのヒーロークエスト中の2人の会話からも、ニアにとってミオが特別な存在であることが読み取れる。

次に、もとの世界におけるノアとミオの年齢を考える。

アイオニオンに登場するノアとミオの年齢が近いのは、あくまで兵士として生まれ変わった時期が同じだからというだけで、もとの世界でも同年代だったとは限らない。

ただ、もしエンディング後の世界で二人が出会うかもしれないことを考えると、歳の差があることは展開的にいただけない。

ノアが少年なのにミオがおばあちゃんだったら再会の感動の涙も引っ込んでしまうだろう。

ということで、もとの世界でもノアとミオはほぼ同い年と仮定する。

  • ミオはニアの子ども
  • ノアとミオはほぼ同い年

この2つの仮定をもとに考えていくと、アイオニオン誕生のおおよその時期が推定できる。

エンディングに登場する集合写真で、ニアは赤ん坊を抱いている。おそらくこの赤ん坊がミオだ。

ではこの写真が撮られたのはゼノブレイド2の世界からどのくらいの年月が経っているのか。

写真のレックスを見ると、だいたい20代ぐらいに思える。仮に25歳とすると、ゼノブレイド2の時点でレックスは15歳だったから、ニアが赤ん坊を産んだのはその10年後。

次に、2つの世界が融合する“交わりの日”の時期を考える。花火大会のムービーから見てとれるノアの年齢はおよそ10歳。ミオもだいたい同じ歳だとすると、ニアたちの集合写真が撮られたときからさらに10年が経過したことになる。

よって、2つの世界が交わり、アイオニオンが誕生したのは、ゼノブレイドおよびゼノブレイド2の世界からだいたい20年後と推定できる。

オリジンの建設にノポン族のトラが関わっていることから、少なくともトラの存命中の出来事であることは確実と言えよう。

最後に

不満点をだらだら書き連ねてきましたが、もちろん魅力的な部分も多々あるゲームでした。ゼノブレイドシリーズの中では、いまのところ一番やりこんでいます。

マップは広くて探索のしがいがありましたし、強敵との戦いは手に汗握る高揚感を楽しめました。休息地で見せるノアたちのほのぼのとしたやり取りも、見ていてほっこりします。

サブクエストはこれでもかってぐらいの数が登場しましたが、どれもアイオニオンに住む人々の暮らしを深堀りする内容となっており、つまらないお使いクエストで終わらなかったのが最高。クエスト中の主人公たちの受け答えが自然だったのも印象深い。過去作では戦闘やフィールドに表示されるメンバーは3人だけだったため、クエスト中の主人公たちの受け答えは誰がメンバーになっていても齟齬が起こらないよう無難なものとなっていました。よくいえば必要最低限、悪く言えば機械的。そこが改善されただけでもだいぶ大きい。

ヒーロークエストを通して主要キャラクターの背景が細かく語られるのも良かったです。より愛着がわきました。

ギャグ調が少なめだったのも個人的には好印象。

UIまわりも一部をのぞき非常に使い勝手がよくなっており、快適にプレイができました。前作ではストレスだった点がだいたい改善されており、システム面の不満点はほぼなし。

単体のRPG作品としてみれば決してつまらないわけではなく、めちゃくちゃやり込める良作ですが、ゼノブレイドシリーズの3作目として評価するとどうしても厳しめなものとなってしまうという印象。

メインストーリーさえもう少しなんとかなれば、手放しで楽しめた作品だったと思います。

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