職を辞してからはやくも5ヶ月が経ちました。
時の流れの速さにびっくりしています。まさに光陰矢の如し。この調子だとあっという間に12月になり年が変わりそう。そしてあっという間に新年度に突入しそう。もはや恐怖。
恐怖といえば、通帳の預金残高の減少速度にも驚きを隠せません。通帳記入するたびに減っていく数字を見ると、目の前が真っ暗になります。いったい何人の諭吉が旅立っていってしまったのか……。
ちょっとやばいんじゃないか? と、いまの環境に少しずつ危機感を覚え始めた今日この頃です。
趣味が読書でよかったと心の底から思います。これでお金がもっとかかる趣味だったら、こんなに長く無職生活を謳歌できなかったに違いない。
公的支払いがびっくりするぐらい重い
無職になって気づいたことがあります。
思っていた以上に国民健康保険、国民年金、税金の負担が大きい。
働いていた頃は給料から勝手に天引きされていたので、あまり負担は感じていませんでした。ところが自分で手続きをして支払うようになると、その金額の大きさを実感するように。
- 国民健康保険20万円以上
- 町県民税10万円以上
- 国民年金15万円以上
ざっと計算しただけで、なんと1年間に45万円以上が消し飛びます。税金云々はこんなに高かったのか……。
これだけあればプレステ5が何台買えることか。
役場に申請すれば支払いの免除もできますが、そうするとiDeCoができなくなるというデメリットがあります。個人年金にまわせる金があるなら税金払え、ということですね。はい。わかります。
社会人のとき1ヶ月10万円以下で生活できてたから収入がなくても一年間120万でぎりぎり生活できるなー、と安直に考えていた昔の自分を殴りたい。人生、そんな甘くないぞ。いや、免除の申請すればいい話ではあるんだけど。
なお、払った分の公的サービスを受けられているのか、と考えたら負けです。別に子供もいないし、無職が行政と関わるときなんてほぼゼロじゃないか……?
たぶん目に見えず認識できないところでなんとなく助けられてるんだな、そう思うのが吉です。でないとこんな大金、支払っていられません。……あ、とりあえず水道の維持がありますね。毎日カップ焼きそばを作る水に困らないのもシャワーを浴びてさっぱりできるのも、すべて公的サービスのおかげです。これだけでも十分な恩恵を享受していると言えるかもしれません。
百年の孤独
コロナ禍ということで、外出はもちろん友人と会う機会もめっきり減りました。旅行に行くのも足踏みせざるを得ません。旅先でうっかり体調不良になったらどうしよう、とついつい考えてしまいます。
その結果、だいたい2ヶ月近く誰とも会わなくなりました。
おかげでめちゃくちゃ孤独を感じるように。
コンビニやスーパーの店員にかける「お願いします」「ありがとうございます」がほぼ唯一のコミュニケーションです。このやりとりだけが、自分と社会との繋がりを感じさせてくれます。なんなら店員と話すためにスーパーへ足を運んでいると言っても過言じゃない。
LINEなどでたまに友人とやりとりしますが、やっぱり直に話すのと文字だけでやりとりするのとではぜんぜん違いますね。
コロナさえ流行しなければ、友人と会うのもここまで不自由することはなかったはずなので、とにかくコロナが憎い。
もっと旅行もできたはずなのに。なんなら海外だって行けたかもしれないのに。
はやくもとの生活に戻れることを祈る毎日です。
時間だけが有り余っていても人間ダメになるということに気づきました。
1ヶ月に一度でもいいから、人となにかしらコミュニケーションをとらないとメンタルが荒んでいきます。
働きたいとはまだ思えないけど、本当に人との関わり合いを持たずに引きこもることの限界を感じ始めました。
一人の時間は好きだけど、一人の時間だけしかないのはつらい。
スマホ依存症と言わずしてなんと言う
やることがない、すると手が自然にスマートフォンに伸びます。
YouTubeを開けば面白い動画が更新され、Twitterを開けば誰かの衝撃的なツイートがまわってくる。それらを追いまわし、ふと窓の外を見れば、日が傾き始めている、そんな出来事を経験したことはありませんか。
僕はあります。
無職になってから2日に1回は経験しています。悪夢です。没頭している間はげらげら笑っていますが、我に返るとぜんぜん笑えません。むしろ引きつります。
一週間のスマホ利用時間を載せてみますね。
1日平均7時間57分って……完全に依存やないか!!
フルタイム勤務時間とほぼ同じっておまえ。
アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』という本を最近読んだのですが、それによると、人間の脳は新しい情報を求めたがる傾向があるようです(周囲の環境をより知ることで、人間は生存確率を上げてきました)。
行動を促すドーパミンと呼ばれるホルモンが放出されるためです。
ひとつの動画を見ながら、それが終わらないうちにおすすめ動画に並んだ映像に次の興味が移っている、そしてその動画を見ているうちに、また別の動画に興味が湧く。その繰り返しです。いま読んでいるページよりも次のページのことが気になる、それが人間の脳らしいのですが、まさしくその通りだと実感しました。
スティーブ・ジョブズは自分の息子にiPhoneを持たせようとしなかったそうです。iPhoneを生み出した張本人だからこそ、デバイスが持つ魔力の怖さをよく理解していたのでしょう。
もしスマートフォンの画面に没頭しているのが会社の休憩時間なら、チャイムとともに切り替えができるのですが、無職だとそうはいきません。
時間が有り余っているからこそ、歯止めが効かない。ちょっとこれはなにか対策を考えないとな、と思うぐらい危ない習慣ですね。
まじスマホ怖い。
最後に
金銭的にも身体的にも、このへんが分岐点かなと思います。
収入を得るための算段をつけないといけないときがだんだん近づいてきましたね。
まだ働きたいとは思えないけれど。
友人と会えさえすればいまの生活は控えめに言って最高ですから、抜け出そうとするには気力が必要そうです。
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