タイパの呪いにかかる。そしてカモになる

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ひとりごと

人生が有限だと思うと、ひとつひとつの行動をより意味のあるもの、より価値の高いものにしたい、そんなふうに考えてしまう。

  • 読んだ本を確実に自分の血肉にしたい。
  • パフォーマンスが最大になるような時間の使い方をしたい。
  • 日ごろから柔軟な思考ができるようにしたい。
  • 効率よくお金を稼ぎたい。
  • 貴重な時間を消費するんだから、それに見合うだけの恩恵を得たい

最近のぼくは、がっつりタイパの呪いにかかっている。

同じ時間かけて本を読んだとき、深いところまで内容を理解できるのと、浅い部分までしか理解できないのだったら、当然前者のほうが好ましい。

費やした時間に対してより高い満足感を得たいと思うようになった結果、自己啓発本や情報商材に対する興味が高まってきている。高まってきているというか、すでに手を出した。

人生は効率的に生きれば楽しいかというと、そういうわけでもないし、昔と比べれば働き方も多様化したんだから、自分に合ったやり方で働いてお金を稼げばいい。とはいえ、やっぱり人生の裏技的なものがないかと気になってしまう

いい話がそんな簡単に転がってるわけないだろ!

わかっている。わかってはいるのだけど、「もしかしたら……」という期待が消えない。この自己啓発本や情報商材を読んだら自分の人生が大きく変わるのではないか。そんな考えが頭をよぎる。そして、次の瞬間には購入ボタンを押している。完全にカモである。カモがネギをしょっているレベルだ。吾輩はカモである

ぼくが働いていた頃に読んでいた本といえば小説が主だった。それがいまでは自己啓発やビジネス本ばかり買い漁っている。

ブログを書くために、文章の書き方みたいな本も買った。それもたくさん。

知識を得ると安心できる。こうすればいいんだ、という道しるべが得られるからだ。わかった気になれる。この感覚が心地いい。癖になる。だから、よりたくさんの情報に触れたくなる

正直ブログをうまく書くには、文章指南の本を読んでテクニックやらなにやらを身につけるより、とにかく書き続けることが1番だ。知識だけが増えても、実践経験が乏しければ成長しない。文章指南の本を読んでも実際に書かなければ、ただ知識だけが詰め込まれた頭でっかちになってしまう。ビジネス本でも同じだ。

それでも、「もっと効率のいい方法があるのではないか。あっという間に文章力が上達したり、ブログのネタを簡単に生み出したりする方法があるのではないか」と幻想を抱かずにはいられない。そしてまた新たな情報を探し始めてしまう。バカなのだろうか?

もはやタイパ云々というより、新しい情報を得ることに対して快感を得ているだけのような気さえする。SNSやYouTubeを開いて、投稿や動画をずっと見続けてしまうのと同じだ。新しい刺激を求める先が、ネットから本に変わっただけ。情報の信頼度が本のほうが高いとはいえ、あまりよろしくない。

なんのために知識を得ようとしているのか。どうしたら獲得した知識を自分の人生に活かせるのか。いま一度、立ち止まって考えてみたい。情報を集めるだけで満足してしまうのではなく、日々の行動に昇華させていく生産的な1日を送るために、素地をしっかり固めていく

これこそが、人生を豊かに生きるための方法ではないだろうか。

そう思いながら、今日もぼくはネットで新たな自己啓発本を探している。ダメだこりゃ。

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