大掃除が進まない。
もうちょっと具体的に言うと、いらないモノを捨てられない。
モノを捨てようとするたび、ついつい「もったいない」と思ってしまい、結局もとあった場所に戻してしまうからだ。
このもったいない精神だが、「いつか使うかも」という一面に加えて「お金になるかも」という一面もあるような気がする。
モノの価値は、人や時間によって変動する。
着ない服をゴミ袋に突っ込むのは一瞬だが、メルカリに出せば数千円のお小遣いになるかもしれない。
いまは大した価値のないグッズだが、時が経てばものすごい価値のあるお宝に変貌するかもしれない。
捨てたらゼロ円、でも売りに出せばいくらかの儲けになる。そんな考えが頭に浮かぶたび、捨てることをためらってしまう。不用品をお金に変えられる可能性があるばかりに、最後の一歩を踏み出せない。
お金を稼ぎたいと思うのは悪いことではないが、強すぎるのも問題だ。少しでも得をしたいという気持ちが、行動を鈍らせる。
フリマアプリなんて便利なシステムさえなければ、あきらめがついて捨てられたのに。
とはいえ、フリマアプリに出品するにもひと手間かかる。写真を撮ったり紹介文を書いたり。注文が入ってからもやることは多い。梱包して発送しなきゃらならないし、運が悪いとトラブルにも巻き込まれる。
そう考えると、フリマアプリに出すのも面倒だ。
ゴミとして捨てるのは簡単。でもお金にはならない。フリマアプリに出品するのは面倒。でもお金になるかもしれない。どちらも一長一短だ。
捨てられないし、かといってフリマアプリで売りにも出せない。その結果、いらないモノが部屋の一角に居座り続ける。
もういっそのこと、スパッと普通に捨てたほうが精神衛生的にもいいのではないか?
家のモノは増えていく一方だ。不用品を置き続けていたら邪魔だしスペースの無駄だし、残しておいてもいいことはなにひとつない。中には2年ぐらいメルカリに出すかどうか悩んでいるモノもあるが、そうやって処分できずにいるモノを視界に入れるたび、「ああ、捨てるか売るかはやく決めなきゃ」と焦燥感に駆られて心が落ち着かない。無駄じゃん、この時間。
フリマアプリに出して得られたかもしれない利益は、手っ取り早く心の平穏を手に入れるための手数料として使われた。そう考えれば、ゴミとして捨てることへの抵抗感も少し減る気がする。
うん、そうしよう。
コメント
ずっと見てたんですけどコメント久しぶりですね。
大掃除頑張ってください。僕は第一陣?を終わらせました。