【RPGツクールMV・MZ】NPCイベントの移動制限プラグイン紹介

イベントのランダム移動は便利ですが、ランダムゆえに思わぬトラブルが発生してしまうことがあります。狭い道だとプレイヤーの行く手を塞いだり、予想外の場所まで移動してしまったり。

一応、イベントは別のイベントを超えることができない仕組みを利用して、空のイベント（プライオリティは通常キャラの下、イベント内容はなし）を置くことで対処はできます。しかし、必然的にイベントの数が多くなり、思わぬミスに繋がることも。

そこで今回は、ランダム移動をするイベントの通行エリアを制限するプラグインをご紹介します。

自由に動き回る村人や、ダンジョンを徘徊するシンボルエンカウントの移動範囲を適切に設定するのに役立ちます。

EventMovableLimitation

イベントのメモ欄に上下左右何マスまで移動可能かを記述することで、イベントの移動可能範囲を制限できるようになります。

たとえば、イベントの位置から上に4マス、下に4マス、左に6マス、右に2マスまで（縦8マス、横8マスの正方形）を移動可能にする場合は、下記の画像のようになります。

指定方向への移動を無制限にしたい場合は、-1など負の値を指定すればOKです。

メモに記述するだけなので、リージョンを使うこともありません。

リージョンはほかのプラグインで利用することも多く、リージョンを配置したいのにすでに別のリージョンが置かれてしまっている、ということも起こり得ます。このプラグインでは、そういった心配がありません。

ただし、移動可能エリアは基本的に四角形の形にしか設定できないので注意が必要。

なお、本プラグインはRPGツクールMZ本体にも付属しており、既定だと C:\Program Files\KADOKAWA\RPGMZ\dlc\BasicResources\plugins\launch 内に入っています。

リージョンだけでなく、地形タグやオートタイルタイプ、タイルIDも条件にしてイベントの通行判定を設定できるプラグイン。

プラグインパラメータで通行の有無を設定し、各イベントや各タイルセットに紐づけていく形になります。

イベントごとに通行不可リージョンを変えることもできます。

パラメータの設定やイベントのメモ欄への記入など、やや手間がかかる分、どのタイルが通行できてどのタイルが通行できないかを細かく決めることが可能。

本来は、水場のオートタイルだけしか移動できない魚や水鳥を作成したり、あらゆる障害物を無視するけどプレイヤーとは衝突する飛行系シンボルエンカウントを作ったりするためのものです。

イベントの通行を制限するためだけに使うにはもったいないほどの豊富な機能が搭載されています。

イベントが通行できないリージョンを設定することができます。

通行制限の機能を持たせるリージョンは、プラグインのパラメータから設定。通行制限リージョンは複数設定可。

もし通行制限をしたくないイベントがある場合は、イベントのメモ欄に特定の記述をすることで、常に通行制限を無視するイベントを作成したり、セルフスイッチがONのときだけ通行制限を無視するイベントを作成したりすることもできます。

EventMovableLimitation プラグインとは異なり、リージョンを間違えずに配置する必要はあるものの、制限エリアは自由な形に設定可能です。

イベントやプレイヤーが通行できないリージョンを設定することができます。イベントおよびプレイヤーの両方の侵入を制限する設定も可能。

なお、本プラグインは海外製ですが、RPGツクールMVユーザー登録の特典として無料ダウンロードすることができる54種のプラグインに中にも含まれています。