2023年3月に読んだ本まとめ

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書評

最近はポケモンの最新作にのめりこみ、めっきり読書時間が減ってしまった。

おかげで書評ブログとして始めたはずが、いつの間にかゲームブログとなっている。たぶん、ブログ名を変えたほうがいいレベル。11月からポケモンの記事しか更新してない。

とはいえ、読書自体はゲームの合間にちょいちょいしているし、本も定期的に新刊を買っている。読む冊数よりも買う冊数のほうが多いせいで、積読タワーは順調に高さを更新し続けているが。

さて、今回は、2023年3月に読んだ本を紹介していこうと思う。超久しぶりの読書感想文だ。

邪宗館の惨劇

阿泉来堂氏が描くホラー小説。

作家・那々木悠志郎シリーズの第4作目だが、過去作を読んでいなくても楽しめる。かくいう自分も前作を読んだのが1年以上前なので、那々木という強烈な作家が登場すること以外、記憶はおぼろげだ。

物語の舞台となるのは、かつて凄惨な事件が起きた宗教団体の建物。

雨宿りのために館を訪れた登場人物たちが理不尽な怪異に巻き込まれていく、と導入としてはありがちな流れだが、今作ではそこにタイムループが絡んでくる。

しかも、ただのループでないところが面白い。

散りばめられたピースがかちりとはまり真相が明らかになるシーンは、読んでいて爽快感をおぼえる。

館を冠しているからというわけではないだろうが、ミステリ色がやや強めな印象。ホラー演出はどちらかというと派手で、海外ホラーに近い感じ。映像にすると映えそう。

次巻待ってます。

明日から使える死亡フラグ図鑑

ベストオブ死亡フラグ「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」を筆頭に、映画などでよく見かける死亡フラグを集めた1冊。

読んでみると「あるある」となるものばかり。「秘密の情報を握っている人」「デスゲームの説明中に騒ぐ人」も、確かにみんなお亡くなりになっている。いわゆるお約束だ。

文字が薄いのが若干気になるが、内容は面白い。ページをめくりながらついニヤリとしてしまった。気軽に楽しめるし、話のネタとしても活用できそう。

ちなみに、雨宿りのために洋館に入るのもれっきとした死亡フラグである。そういえば、館に逃げ込んだばかりに怪異に巻き込まれる小説をつい最近も読んだ気がする。

ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?

食糧不足を解消する画期的なテクノロジーとして人工肉やスマート農業が脚光を浴びているけど、実は利益重視の大企業が着々と食の支配を進めているよ、といった内容が書かれた本。テクノロジーの進歩の負の側面がこれでもかと描かれる。

ややディストピア的な思考に傾いている気がしないでもないが、企業の動向や新技術に批判の目を向けることは必要だろう。

「ゲノム編集食品は品種改良と同じだから安全です」と開発側に言い張られても、すんなりとは受け入れがたい。新型コロナの流行を通して、専門家の間でも意見が割れる瞬間を何度も見てきた。

遺伝子を操作したり化学肥料を使ったりせずとも、できるだけ自然に近い形のまま育て方を変えるだけで生産性を向上させることができるのなら、そっちのほうがよっぽど安心できる。

必ずしも本書に書かれた最悪のシナリオ通りに進むとは限らないが、あまり楽観視しすぎないようにしようと思う。

世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか

食の安全保障に無頓着な現状に警鐘を鳴らす一冊。食料なんて輸入に頼ればいいんだよ、という考えを木端微塵に吹き飛ばしてくる。

令和3年度における日本のカロリーベースの食料自給率は約38%。種やヒナの多くを輸入に頼っているから、実際の自給率はさらに低くなる。

国内で食料をまかなえないとどうなるのか。

世界規模で食糧危機が起これば、輸入が途絶えた日本で待つのは三食イモ中心の食卓だ。

たとえ食糧危機が起きなくても、農業大国は他国をコントロールする武器のひとつとして食料を用いている。食料の輸出を止められたくなかったら言うことを聞け、と言われたら、日本は従うほかないだろう。人間は食料がなければ生きていけないのだから。

そもそも輸入食品だって安全なものばかりではないそうだ。

輸入品の検査はしっかりしているでしょ、と思いきや、収穫後に散布する農薬は食品添加物だからOKとかいうガバガバ理論がまかり通っていたりするという。

これまでは産地よりも価格を優先して食料品を購入していたけど、ちょっと考えを改めていったほうがいいのかもしれない。

コメント

  1. ゾロア推し より:

    本の階段シリーズ
    作 緑川聖司
    絵 竹岡美穂
    おすすめです!!

  2. ゾロア推し より:

    訂正します。
    本の「怪談」シリーズです!

  3. ライム ライム より:

    おすすめ本の紹介ありがとうございます。

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