本を読んだりドラマを見たりしていると、初めて知る言葉、聞いたことはあるけど正確な意味がいまいちわからない言葉に出会うときがある。
寿ぐとか奈辺とか軽妙洒脱とか。意味をすぐ言い当てられる人はいるだろうか? ぼくはわからなかった。こんな言葉、日常生活の中で一度も使ったことがないし聞いたこともないよ!
別に難しい単語なんて知らなくても生きていけるが、語彙力は多いに越したことはない。言葉を知れば知るほど本をスムーズに読めるようになるし、自分の考えや思いを表現するときに適切な言葉を見つけやすくなる。
なにより、知識が増えることはうれしいことだ。実用的かどうかを抜きにして考えても、学びを得たという感覚は満足感につながる。
ボキャブラリーを増やそうと思ったら、ひとつずつおぼえていくしかない。
最近、ぼくは知らない言葉に出会うとメモをとるようにしている。そのつど記録に残しておかないとすぐに忘れるからだ。おかげで少しずつ知っている単語が増えてきている。
ここに、ぼくがこれまでコツコツ集めた、普段ちょっと聞き慣れない言葉を紹介する。
もし、ほかにも難しい単語や珍しい言葉を知っていたら、ぜひコメント欄で教えてください。
日本語
寿ぐ(ことほぐ)
喜びや祝いの言葉を述べる。言葉で祝賀する。「古希を—・ぐ」
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祝うと同じ意味である。なら祝うって書けよ!
報恩(ほうおん)
恩にむくいること。恩返し。
goo辞書
恩返しと同じ意味である。なら恩返しって書けよ!
ちなみに対義語は「忘恩(ぼうおん)」。
またぞろ
同じようなことがもう一度繰り返されるさま。あきれた気持ちや一種のおかしみを込めていう。またしても。またもや。「—遊びの虫が騒ぎだす」
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基本的に、よくない意味で使う。
武士は食わねど高楊枝(たかようじ)
武士は貧しくて食事ができなくても、あたかも食べたかのように楊枝を使って見せる。武士の清貧や体面を重んじる気風をいう。また、やせがまんすることにもいう。
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いい意味にもとれるし、悪い意味にもとれる言葉だ。
奈辺(なへん)
どのあたり。どのへん。どこ。「彼の意図が—にあるのかわからない」
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響きがカッコいい。会話の中でちょっと使ってみたくなる。
恙無い(つつがない)
病気・災難などがなく日を送る。平穏無事である。「—・く暮らす」「—・く日程を終える」
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「恙(つつが)」とは、病気などの災難のこと。
「つつがない」には、予想外のことが起こるかもしれなかったけど実際はなにごともなく終えられた、というニュアンスがある。そのため、不測の事態がそもそも起きてはならない結婚式や葬式では、「つつがなく」を使わないほうがいいそうだ。使うなら「とどこおりなく」。
日本語って難しい。
軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)
会話や文章などが、軽やかで洗練されていること。また、そのさま。「—な話術」「—な文体」
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四字熟語。
ぼくも軽妙洒脱なブログ記事を書けるようになりたい。
母堂(ぼどう)
他人の母を敬っていう語。母君。母上。
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さらに敬意を加えた呼び方を、御母堂(ごぼどう)と言う。
一樹(いちじゅ)の陰(かげ)一河(いちが)の流れも他生の縁
知らぬ者同士が、雨を避けて同じ木陰に身を寄せ合うのも、あるいは同じ川の水をくんで飲み合うのも、前世からの因縁によるものだということ。
コトバンク
長い。日常生活ではまず使わない。
一樹之陰(いちじゅのかげ)
見知らぬ人が一本の木の下で雨宿りするのも、前世からの因縁で、この世の人と人との出会いは、みなこのように前世からの因縁であるということ。
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四字熟語。
「一樹の陰一河の流れも他生の縁」の一部。
倦(う)まず弛(たゆ)まず
飽きたり怠けたりしないで。
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「たゆまず」は、「弛まず」とも「撓まず」とも書く。
ちなみに、「弛む」は「たゆむ」、「撓む」は「たわむ」と読む。なぜ「撓まず」を「たわまず」と読まないのか。
合目的的(ごうもくてきてき)
ある物事が一定の目的にかなっているさま。「—な運動方針」
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弁別(べんべつ)
物事の違いをはっきりと見分けること。識別。「理非を—する」
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牛疫(ぎゅうえき)
牛疫ウイルスによって起こる家畜の伝染病
農林水産省 牛疫について(https://www.maff.go.jp/j/syouan//douei/eisei/index.html)2025/1/27
文字通り、牛がかかる病。
内匠頭(たくみのかみ)
内匠寮の長官。従五位下相当。うちのたくみのかみ。
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たぶん歴史好きと話さない限り聞かない言葉。
日本史に出てくる単語は、とにかく読み方が独特なものばかりでおぼえにくいったらありゃしない。「内」はどこにいった。
ノングレア(non-glare)
コンピューターのディスプレーなどの表面に施される反射防止加工のこと。アンチグレア。非光沢。
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外国語
Even Homer sometimes nods.
直訳すると、ホメロスでさえときには居眠りをする。
その意味は、「猿も木から落ちる」や「弘法にも筆の誤り」と同じ、優れた人物でもあっても失敗することがあるということ。
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