新型コロナウイルス感染拡大により、外出が難しくなった今日。
以前のように、「そうだ、◯◯へいこう」と軽い気持ちで旅行に飛び出すこともできなくなってしまいました。
その結果、家にいるおうち時間が長くなることに。
もともと読書やゲーム好きだったので、コロナ禍の前と後で大きくライフスタイルが変わることはありませんでしたが、やっぱり気軽に遠出することができないのはちょっとストレスに感じることも。
まだ一度も行ったことがない海外へ旅行しに行くのが夢のひとつ。しかし、ただでさえ言語の壁があるのに、いまはコロナ禍で海外旅行に対するハードルがぐんと上がり……。
家にいるのは飽きた!
毎日毎日同じ景色ばかりでつまらない!
ふとした拍子に、そんな悩みをおぼえるようになりました。
いくら読書好きゲーム好きとはいえ、ずっと家にいればたまにはまったく違うことをしてみたくなることもあるわけで。
そんなときに興味をおぼえたのが、VRです。
Oculus Quest 2を買ってみた
小説の題材になることもありVRという言葉自体は前から目にしていたものの、正直、これまではたいして興味を持てずにいました。
理由としては、いまいち魅力を感じなかったから。
テレビ番組やYouTubeで実際にVRゲームをプレイする映像を見たことがありますが、その凄さがはっきりと伝わってこないんですよね。プレイしている本人は「すげー」とか「めっちゃリアル」とか言っていますが、見ている側からしたら、「本当かよ」と。
ただ、あまりに好印象のレビューが多いのと、巣ごもり時間が増えたこともあり、ちょっと興味がわいてきました。
あとは、実際に自分でプレイしてみたら感想が変わるんじゃないかと思ったのが大きいですかね。
で、VRゲームをやってみたいと思い立ちました。
ゲームをプレイするには、VRゴーグルというものが必要らしい。
スマホ取付型の手軽なものから、テレビゲーム機と接続するタイプ、VRゴーグル単体で動作するタイプ(スタンドアロン型)など、ゴーグルにも様々なものがあると判明。
せっかく買うなら本格的に世界観に没入できるものがほしい。だけどPS4、PS5は持っていない。
ということで、VRゴーグル単体で動作するタイプのものを購入することに決めました。
それが、Oculus Quest 2。
Oculus Quest 2には128GBと256GBの2種類があり、容量はあとから拡張することができないため悩みどころですが、私は安い128GBを選択しました。
128GBのお値段37,180円(現在は59,400円)。
本格的なVRゴーグルになると20万円以上するものもあるので、それと比べたらかなり安い。
まだ見ぬ世界への期待を込めて、Amazonからポチッと購入。
ドキドキしながらセットアップ。
感想は……。
買ってよかった!!
すっかりハマりました!!
誰だよ、全然魅力的じゃないって言ったやつ。
なお、Oculus Quest 2起動にはインターネットのWi-Fi接続とFacebookアカウント、そしてOculusアプリ(ダウンロード無料)を実行してデバイスを設定するためスマートフォンが必要となります。
1ヶ月使ってみた感想
使用感
ゴーグルを持ってみてまず驚いたのが、とにかく軽い!
重さをほとんど感じません。
VRなんてハイテクな機能を搭載しているのに、なんだこの軽さは……。
そして、起動も簡単。
頭にゴーグルを装着し、電源ボタンを押すだけ。
起動のたびにいちいち煩雑な設定をする必要はありません。
ワイヤレスなので邪魔なコードもなし。
細々した機材もいりません。ゴーグルと二つのコントローラーのみ。
びっくりするぐらいシンプルです。
コンパクトなので置き場所にも困りません。
うまく部屋に飾れば、近未来的なインテリアとしても映えそう。
ちなみに、メガネをかけながらでもプレイできます。
家にいながら異世界を体験できる
VRゲームを実際にプレイして感じたのが、没入感の高さです。
冗談抜きに、自分がゲームの世界に入り込んだような感覚がありました。
写真じゃぜんぜん伝わらない。
レンズの向こうに表示される映像には奥行きがあり、手を伸ばせば本当に触れられるのではないかと思うほど。高所に立ったときは、足がすくみそうになりました。
無料ゲームの中に宇宙船内を探索できるものがあるんですが、無重力空間内の移動があまりにリアル!
日常生活では一度も味わったことのない浮遊感のようなものを感じました。
YouTubeの動画で見るのと実際にプレイして見るのとでは全然違う。まさに天と地ほどの差。
内蔵されたスピーカーから聞こえてくるサウンドも迫力満点です。全方位から音が聞こえてくるので、臨場感にあふれている。
まるで異世界。
ゲームの種類も豊富で、謎解きやリズムゲーム、釣りゲーム、アクションRPGなど、様々なジャンルのゲームがそろっています。
海外製のものが多く、日本語に対応していないゲームもあるので注意が必要ですが、それでも十分楽しめます。
最近ではVR版「バイオハザード4」が発売されるなど、まだまだコンテンツは拡充されていきますので、期待が高まりますね。
VR版「アサシンクリード」の開発も進められているとか。
ほかにも、VR MMORPG(「Zenith」※日本語は未対応の可能性が高い)やVR魔法アクションRPG(「RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~」)の発売が予定されているということで、SAO(ソードアートオンライン)のような世界を体感できる日もすぐそこまで迫っているかも……!?
体の前後左右上下の動きが検知される
VRゴーグルを装着した状態で自分が左に動けばゲーム上でも左に移動し、屈めばゲーム上でも視点が下がります。
つまり、飛んでくる障害物を左右に動いて避けたり、屈んでかわしたりするといったことが可能なんです!
デモ版でシューティングゲームがあるんですが、敵の機体が撃ってきた弾を、実際にかがんだり身体を捻ったりしてかわすのが楽しすぎました!
目と鼻の先を銃弾が通り過ぎていく様子は迫力十分。ちょっとした運動にもなる。
テレビやスマホ画面に映るだけの二次元の映像とはわけが違います。調子に乗って避けていたら家の壁に激突したのも、いまとなってはいい思い出です(スペースには注意しましょう)。
なお、プレイエリアはゴーグルの起動時に毎回設定できます。
プレイエリアの端に近づきすぎると境界線が表示されて警告してくれるので、よほど熱中していなければ壁に激突することはありません。
ハンドトラッキング機能がすごい
Oculus Quest 2はコントローラーを両手に持ってプレイするのが基本ですが、コンテンツの中にはハンドトラッキングといい、自分の手をコントローラー代わりにして楽しむことができるものがあります。
すなわち、現実で手を握ればゲーム上でも手が握られるし、指を動かせばサインを書いたりすることもできるんです!
現実の手の動きをゲームの世界でも再現できるなんてすごい技術力。
まだまだ複雑な操作はかないませんが、それでも最初にプレイしたときの衝撃は忘れられません。
コントローラーよりもさらにリアルな体験を得ることができます。
映画鑑賞ができる
ゲームコンテンツを楽しめるのはもちろんですが、Oculus Quest 2を使えば大スクリーンでの映画鑑賞もできちゃいます!
YouTubeも見れるしNetflixも見れる。
スクリーンの大きさや位置もある程度自由に変えられるから、座って映画を見ることも仰向けに寝転びながら見ることもできます。
スクリーンも音響設備もプロジェクターも必要なし。ただゴーグルを被るだけ。
プロジェクターで画面を映し出すだけのスペースがない! けど映画を大画面で見たい! そんな人におすすめです。
さすがに映画館の解像度には負けますが。
布団の上で見る映画が最高すぎる……!
パソコンとつなげればPC版VRゲームもプレイ可能!
Oculus Quest 2とパソコンを接続することで、steamなどで販売されているパソコン用VRコンテンツをOculus Quest 2でも楽しむことができます。
ただ、そのためにはVRゲームを起動できるだけのスペックを持つパソコンが必要になってきますが……。
私のパソコンはスペック不足で、ゲームを起動することができませんでした。無念。
ゲームが合わなかったら返金リクエスト
ゲームは楽しそう。ただ自分にマッチするか心配。
体験版があれば試しにプレイしてみて感触を確かめられますが、ないとぶっつけ本番になってしまいます。
お金を払って購入したのに自分にはぜんぜん合わなかったらどうしよう、ゲーム購入の際はそんな不安が常につきまとう……。
しかし、Oculus Quest 2の場合、その心配は無用でした!
条件を満たしていれば、購入したゲームの代金を返してもらえます(ダウンロードソフトなのに!)。
主な条件は2つ。
- 購入から14日以内
- プレイ時間が2時間以内
詳細は公式ホームページをご覧ください。
ゲームを買ったけどVR酔いがひどい。想像していたゲーム内容と全然違った。そんなときは返金リクエストを送りましょう。
返金制度が整っているおかげで、気軽に興味のあるゲームをプレイできます!
VRを楽しむ上での注意点
非日常を簡単に楽しめるVRコンテンツですが、注意点もいくつかあります。
主に2つ。
- 長時間使用していると酔う
- 動きのあるゲームプレイをするには一定の広さが必要
長時間使用していると酔う
VR最大のデメリットです。
調子に乗ってぐるりとその場で何度も回転したり、あちこち視線を動かしたりすると、酔ってしまう可能性が高い。
一点を見つめるだけのプレイスタイルや映画鑑賞だったらそこまで強くはないですが。
3D映像に酔いやすい方は、注意が必要です。
適宜休憩が必要となるため、長時間のプレイには向きません(見方を変えれば、長時間ゲームに熱中せずにすむとも言えます)。
動きのあるゲームプレイをするには一定の広さが必要
VRゲームは身体を動かす機会が多い。
そのため、ゲームをプレイするためにはある程度の広さの確保が必要となってきます。狭いと剣を振り回すなどのアクションを取る際に伸ばした手がモノにぶつかることも。
私自身、狭いアパート暮らしなので、十分なプレイスペースを確保することができず、毎回少し窮屈な思いをしながら遊んでいます。
VRゲームの中では有名な「Beat Saber」ですが、意外と左右の移動が必要になってくるため、立ち位置には常に気をつけています。
ただ、ゲームによっては座ったままプレイしたり、コントローラーのスティックで視線移動をできたりするものもあります。
最後に
数万円でこれだけの非日常感を体験できるとは夢にも思ってもいませんでした。
VRなめてた。
もっとはやくに買っておけばよかったと後悔しています。
Oculus Quest 2は、まさに生活を一変させるアイテムです!
VR酔いを経験してもやめられない。
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