文学フリマに初めて参加してみた人のレポート

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イベント

文学フリマとは?

皆さんは文学フリマをご存知でしょうか?

文学フリマとは、その名の通り文学と名のつくものの作品展示即売会です。略して文フリ。

コミケという名称は、おそらく多くの人が耳にしたことがあるでしょう。同人誌ってなに? という人も、とんでもない数のオタクが集まるサブカルチャー系のイベント、という認識ぐらいはあると思います。

文学フリマは、コミケの文学版だと言えます。

毎年ニュースにもなるコミケとは違い、文学フリマには、そこまでの知名度はありません(作者調べ)。

絵が嫌いな人はあまりいないでしょう。活字が嫌いな人はたくさんいます。
絵なら一瞬見ただけでもそのすごさがわかります。活字は一瞬見ただけだとまったくそのすごさがわかりません。

コミケと比べるとどうしても盛況さに欠けてしまうのはいかんともしがたいでしょう。

とはいえ、小説には小説なりの良さがあります

マンガを読むより小説を読むほうが時間がかかります。マンガは一瞬で終わっても、小説が一瞬で終わることはなかなかありません(小説が一瞬で終わると感じる人は、マンガなんて瞬きする間に終わるレベルでしょう)。

つまり、同人誌の単価が同じであれば、小説のほうがより長い時間楽しめて、よりおトクということになります(ただし活字好きに限る)。

同人作品の即売会の特徴は、やはりなんといっても書店ではまず見られないようなぶっ飛んだ内容の作品が多々あるということです。同人作家のそばには、作者の妄想にブレーキをかける人はいません。同人作家は自由です。どこまでも羽ばたけます。

チラシの裏にでも書いておけとはよく言いますが、本当にチラシの裏に書いたものをまとめた本もありました。

文学フリマは、商業作品とはまた違う、個性あふれる作品と出会えるチャンスです。

さて今回は、私が高校の同級生二人と一緒に小説同人誌を作り、初めて文学フリマに参加したときの体験記を記します。備忘録的な扱いです。当時のことを思い出しながら書いています。

中身は失敗談です。失敗しかしていないと言っても過言ではありません。

我らサークルの同人誌開封の儀

初参加レポート

早速ですが、イベント初参加の私がやらかした数々の失敗を書き出していきたいと思います。

今後、イベントに参加してみたいと思う方は、こうはなるまい! と反面教師にしてください。

失敗その1:宣伝をなにもしないまま当日を迎えた

おそらくこれが最大の失敗でしょう。

イベントには何百という数のサークルが参加します。

イベント参加◯回目という歴戦の猛者ならともかく、初参加サークルはとにもかくにも存在を世の人々に知ってもらわなければなりません

Twitterでアカウントの一つでも開設し、作品の紹介をしておけばよかったと後悔しました。

Twitter上では、「#文学フリマ」などのハッシュタグのついたツイートをいくつも見かけます。

たとえフォロワーがほとんどいなかったとしても、ハッシュタグをつけておけば誰かしらの目にとまったかもしれません。

宣伝は大事。作品を完成させることの次に大事。

失敗その2:カタログの紹介文に自己紹介しか書かなかった

参加サークルの一覧がまとめられている冊子、それがカタログです。

文学フリマのホームページからも見れますが、紙媒体のものも配られます。

このカタログを見ながら、どこのサークルを回るか計画を立てる人も多いはずです。

カタログはいわば、文学フリマを巡るために必要な地図と言えるでしょう。

その地図であるカタログに、紹介文を載せる欄があるのですが、小説の内容について一切触れなかったんです。

サークルの成り立ちなんか、誰も興味ないよ!

メンバー同士の関係とか誰得情報だよ!

イベントにくる人は小説が目当てなんです。サークルメンバーの情報には露ほども興味ないんです。

戦国時代もかくやという群雄割拠の中、少しでも誰かの興味をひくためにも、小説の内容に触れなければ話になりません。

あなたの作品はどんなもの? 恋愛モノ? ミステリー? ヒューマンドラマ? 笑える話? 泣ける話?

私はミステリーと青春モノに目がありません。カタログの紹介文にそれらの単語が入っていたりすると、「あとで見に行ってみよう」とまず候補に入れます。そういう人もいるんです。

中身はともかく、まずは誰かの目にとまってもらう。そこが一歩でしょう。知ってもらわなければ、なにも始まりません。

私はその一歩目を見事に外しました。

失敗その3:見本誌の表紙につける紹介シールにもサークル紹介しか書かなかった

イベント会場の一角には、各サークルが提出した見本誌が並べられているエリアがあります。

サークルのブースにも見本用の冊子は置いてあることが多いですが、売り子を目の前に読むのはなかなか勇気が必要です。

気の弱い人は、手に取ったんだから買わないと申し訳ない、という感情が生まれることもあるでしょう。

そんな人たちに便利なのが、見本誌コーナーです。

ここではテーブルの上に見本誌が並べられているだけで、自分の作品を手に取ってくれる人がいないか監視している人もいないので、気軽に立ち読みすることができます

カタログを見ただけでは中身がわからないので実物を読んでみようという人は多いはずです。

私もそうです。

見本誌コーナーばかりをひたすらまわっておもしろそうな同人誌を物色していました。

さて、見本誌には、「新刊or既刊」「どこのブースで頒布しているか」「価格」「一言」が書かれた紹介シールがついています。

その紹介文に、私たちサークルは、本の内容ではなくサークルの紹介しか書きませんでした。

どんだけ自己紹介したいんだよ!

サークルの成り立ちなんか(以下略)

たまたま目にとまって表紙を見て、紹介文を読んだら、サークルの成り立ちが云々かんぬん。

興醒めです。

マンガならぱらぱらめくるだけでも自分の好みかどうか判断できますが、小説は文字ですからそう簡単には判断できません。

大事な判断材料となる紹介文のところに、なぜサークルの成り立ちを入れた……!

失敗その4:売り物である同人誌と値段表しか用意しなかった

左を向けばかわいらしいPOP、右を向けば目を引く飾りつけ。自分のところを見れば殺風景なテーブルに積まれた同人誌。

さみしい。華がない。小説の表紙しか見せ場がない。

書店に行く方はよくわかるかと思いますが、書店が売り出したいと思っている本は、POPやらなにやらたくさんの装飾に彩られています。

並べ方も考えられており、店に足を運んだお客に注目されやすいような配置となっています。

多くの人に手に取ってもらうためには、見せ方も大事です!

失敗その5:テーブルの上に敷くものを用意しなかった

ブースに用意されてるのは会議用のテーブルです。

個性もへったくれもありません。

ほかのサークルが色とりどりの敷き布を用意しているのを見て、いまさらながら手落ちを実感しました。

敷き布があれば、ブースとしての個性も出せるし、布をテーブルの前に垂らしておけば荷物も隠せる。

至れり尽くせりです。

急遽、十分ほどかけて近くの100円ショップに行き、シートを購入。

正直、取り繕った感が半端ありませんでした。

もし文学フリマに出店したいと考えている方は、当日は必ず敷き布を持っていきましょう

総括

とにかく準備がぼろぼろでした。

同人イベントは、本を完成させれば終わりではないんだということを身にしみて痛感しました。

イベントが始まれば、店番しながら「どうぞご覧になってください」とときどき声をかけるぐらいしかやることがないんだから、とにかくその前の準備段階が大切。

そこを疎かにすれば、悲惨な現実が待っています。

だから一冊も売れなかったんだよ!

初参加だし、期待はもともとしていなかったけれど、やっぱり文学フリマが終わってから在庫が一冊も減っていないのを見ると、そこそこショックを受けました。

誰かに読んでもらいたくて書いた作品が、結局、誰の目にもとまらない。

身内で読み合って、感想を言い合うだけならいつだってできます。

小説を通じて新しい出会いを得る。

それこそが同人イベントの醍醐味だと思うんです。

初参加してみて学んだこと

マジで売れません。そもそも足すら止めてもらえない。まるで向こうにはこちらが見えていないんじゃないかと錯覚するぐらい、ブースの前を人が通り過ぎていきます。

TwitterなどのSNSで宣伝していれば別ですが、そういった宣伝をなにもしないままイベントにのぞむと、痛い目にあいます。

ほぼ失敗で埋め尽くされたイベントでしたが、良かった面もあります。
それはずばり、創作意欲が刺激されたことです。

イベントに参加後、1、2ヶ月はずっと創作したい欲がメラメラと燃えていました。

Twitterを開設し、ほかの物書きさんと積極的に繋がりもしました。

イベントで購入した作品のサークルのアカウントをフォローして、仲良くなったりもしました。

やっぱりイベントの空気に触れることは、モチベーションを高めることに直結します

創作活動はもちろん自分ひとりでもできますが、たまにはほかの人と触れ合うようにしてみるのも一興です。

たとえイベントに参加して一冊も売れなかったとしても、得られるものはあります。

小説を趣味で書いているよ! という人は、一度こういったイベントに参加してみるのもいいでしょう。

以上、文学フリマに初めて参加してみた人のレポートでした。

コロナウイルス感染が拡大してから、文学フリマの開催が見送られる場合があったり、見本コーナーが廃止されたりしています。感染拡大が終息し、はやく元通りに開催されることを祈るばかりです。

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