RPGツクールMZを用いてゲームを制作する過程で、個人的につまづいた点と解決策を載せておきます。
ツクールの仕様により生じる現象が大半のため、イベントコマンドでどうこうするよりもプラグインを導入したほうが対策としては簡単。
プラグインの制作者様には感謝しかない。
自律移動のタイミングがずれる
画面からある程度離れたイベントは、自律移動を設定していても動かないようになっている。
そのため、イベントの自律移動(移動ルート)開始タイミングがずれることがあり、複数のイベントの足並みをそろえたいときなどに問題が生じる。
- 2人の剣士をタイミングよくぶつかり合わせたいのにタイミングがずれる……
- 2人の町人をくっついて歩かせたいのに両者の間に距離ができる……
対策プラグイン↓
画像変更で一瞬余計な画像が見える
移動ルートでは、各コマンドの実行に1フレーム(1/60秒)かかる。
そのため、画像変更とイベントの向き変更を連続させた場合にタイムラグが生じ、余計なグラフィックが一瞬見えてしまう。
ほんのわずかな間だけとはいえ、違和感をおぼえることは確かであり、気になり出すと止まらない。
対策プラグイン↓
「プレイヤーから遠ざかる」イベントが止まる
移動ルートのひとつに、「プレイヤーから遠ざかる」という項目がある。
シンボルエンカウントでプレイヤーより弱い魔物が逃げていく演出などに使えるが、問題がひとつある。
プレイヤーと遠ざかるイベントが同じX座標にいる場合、縦方向にしか移動しない(Y座標の場合は、常に横方向)。
対策プラグイン(『プレイヤーから遠ざかる挙動修正』)↓
ただし、プラグインを導入した場合、「押せる岩」などのギミックを作る際は注意が必要。
「プレイヤーから遠ざかる」挙動が標準のものから変更されるため、移動ルートに「プレイヤーから遠ざかる」を設定すると、岩があらぬ方向に転がってしまう。
このへんは臨機応変に対応するしかない。
イベントの移動ルートがずれる
イベントの自律移動(移動ルート)を「カスタム」に設定した場合、イベントページが切り替わると、自律移動が設定の最初から実行されるようになってしまう。
結果、移動ルートがずれる。
ツクールの標準機能だけでも対策は可能だが、リージョンを敷いたり並列処理を用いたりと手間がかかるうえ設定ミスも起こりやすい。
対策としては、有志の方が作成してくれたプラグインを導入するのが一番手っ取り早い。
対策プラグイン↓
ロード時イベントが初期位置に戻る
マップを編集して保存したあとにゲームを起動すると、イベントが初期位置に戻ってしまう。
普通にプレイしている間はそれほど気にならないが、問題はバグ修正などでバージョンアップしたときだ。
たとえば岩を動かすギミックのあるマップだと、プレイヤーの位置によっては進行不能に陥る可能性がある。
一番はそのマップでセーブさせないことだが、どこでもセーブが可能にしたい場合は、自動でプレイヤーやギミックの位置を変更するイベントを仕込むか素直にプラグインを導入しよう。
対策プラグイン↓
ロード時にタイルセットが戻る
イベントコマンドの「タイルセットの変更」を実行すると、マップのタイルセットを別のものに変えることができる。
ところが、エディタでマップを編集したあとにゲームを起動すると、タイルセットが初期のものに戻ってしまう。
ゲームをバージョンアップする際は、自動的に「タイルセットの変更」を行うイベントを設置しておこう。
並列処理でセーブ回数を調べ、最後に「イベントの一時消去」を行えば、ゲームデータ更新後にロードしたときだけ実行されるイベントを作成できる(「イベントの一時消去」で消したイベントは、ゲーム編集後にセーブデータをロードすると復活する)。
ただし、セーブ回数を調べる際は、「オートセーブ」を切っておくように。オートセーブが機能していると、セーブ回数をうまく数えられない。
コモンイベント付アイテム使用時にメニュー画面が閉じる
コモンイベントを実行するアイテムやスキルをメニュー画面で使うと、使用後にメニュー画面が閉じてしまう。
使用するたびにメニュー画面を開き直さなければならないのは面倒だし、通常のアイテムと比べて挙動が異なる点も気になるといえば気になる。
対策プラグイン↓
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