RPGツクールの標準機能では、キャラクターの移動は歩く(走る)かジャンプ、透明度の変化ぐらいしかありません。これだけだとちょっと味気ないですよね。
キャラクターの動きのバリエーションが増えれば、それだけ表現の幅もぐんと広がります。
今回は、キャラクターの移動ルートで簡単なアクションを追加できるプラグインを3つご紹介します。
どのプラグインも、必要なコードをスクリプト欄にコピペするだけの簡単なものですので、導入後にすぐ使えます。
FesSpin(回転移動)
製作者:あわやまたな様
プラグインは下記のリンク先からダウンロードすることができます。
キャラクターが回転しながら移動できるようになります。
詳細はプラグインのヘルプまたは製作者様のホームページをご覧ください。
RPGツクールMVにも導入可能です。
EasyAction(回転、揺れる、バックジャンプ、角度変更など)
製作者:あわやまたな様
プラグインは下記のリンク先からダウンロードすることができます。
本プラグインを導入することで、下記の機能をイベントの移動ルートに追加することができます。
- 回転
- 揺れる
- ジャンプ
- 後ずさり
- バックステップ
- イベントの角度
回転
その場でキャラクターが回転します。
風車の羽根など、円形のキャラクターを回転させるのに使えるかもしれません。
揺れる
その場でキャラクターが小刻みに揺れます。
怯えて震えている表現などに使えそうですね。
ジャンプ
その場でキャラクターがジャンプします。
ツクールの移動ルートにある「ジャンプ」で「X:0」「Y:0」を選択したときと同じ挙動です。
後ずさり
キャラクターが後退します。
ツクールの移動ルートにある「一歩後退」と同じ挙動です。
バックジャンプ
キャラクターが向きを変えずに一歩後ろにジャンプします。
ツクールの移動ルートでも「向き固定ON」および「ジャンプ」を選択すれば似たような動作は可能ですが、たとえばプレイヤーが話しかけた際にプレイヤーから離れるようにバックジャンプさせるには、プレイヤーの向きによって条件分岐させなければならないため、意外と実装に手間がかかります。
その点、本プラグインはスクリプトコードを1行入力するだけですみますので簡単です。
イベントの角度変更
イベントグラフィックの表示角度を変更します。
下記の画像はthis.easyAngle(45)と入力した場合のものです。
詳細はプラグインのヘルプまたは製作者様のホームページをご覧ください。
RPGツクールMVにも導入可能です。
FesSelfMovement(逃げる、縦または横往復)
製作者:あわやまたな様
リンク:https://awaya3ji.seesaa.net/article/485674614.html
プレイヤーから逃げるように遠ざかったり、上下または左右を往復し続けたりする(障害物にぶつかると反転)移動ルートを設定することができるようになります。
詳細はプラグインのヘルプまたは製作者様のホームページをご覧ください。
RPGツクールMVにも導入可能です。
EventEffects(色合い変化、上下反転、フキダシアイコン表示など)
製作者:神無月サスケ様
EventEffectsは、RPGツクールMZの本体に付属しているプラグインです。
既定だと、C:▶Program Files▶KADOKAWA▶RPGMZ▶dlc▶BasicResources▶plugins▶launchに入っています。
本プラグインを導入することで、主に下記の機能を追加できます。いずれも移動ルートのスクリプト欄にコードを記入するだけです。
- 色合いの変更
- 不透明度の変更
- フキダシアイコン表示
- 上下反転
- 角度設定
- オフセット(位置補正)設定
- オフセットの相対設定
- プライオリティ変更
- クロスフェードさせてキャラ画像変更
- 視点範囲を制限したオフセット指定
色合い変化
イベントのグラフィックの色合いを変化させます。
色や変化するまでの時間を設定可能。
下記の動画は、this.tint([255,255,255,0], 60, true);と入力した場合のものです(60フレームで真っ白に変化)。
フキダシアイコン表示
イベントの頭上にフキダシアイコンをループ表示させます。
なお、フキダシアイコンのループ表示については、プラグインを導入しなくても設定が可能です。
詳細は下記の記事をご覧ください。
上下反転
イベントグラフィックの上下が逆さまになります。
オフセット(位置補正)設定
イベントの表示位置をずらします。
下記の画像は、左が通常時、右が女性キャラクターの移動ルートでthis.setOffsets(10,-20);を設定したときのものです(X右方向に10、Y左方向に-20移動)。
タルや花のマップチップをイベントとして置き、位置をプラグインでずらすことで、より自然なマップを作ることができそうです。
詳細はプラグインのヘルプをご覧ください。
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