書き出し祭りとは、「誰の書き出しが一番読者を魅了し、序盤でひきつけられるのか!? 」という主旨のもと立ち上げられた企画です。
四つにわかれた会場のうち、第一会場に掲載された25作品と、依頼のあったの作品の感想を書きました。基本、良かったところのみを書いています。
小説は下記のリンクから読めます。
- 第一会場感想
- 海色と白雪のパティスリー
- 権利ポイント5000兆円
- トートの黙示録《アポカリプス》
- 侘しい仔竜と逃亡王子
- WWW 〜この物語の作者は俺です〜
- 白染め屋のよろず噺〜あなたの思い出すすぎます〜
- 異世界だってベートーヴェンは最強です? 〜元音大生の名曲無双〜
- ハコブネノユメ
- 氷の魔女の×し方
- Amadeus code〜二人の天才はゲームで人助けをするそうです〜
- なろんぐあす!
- 気味の悪い魔女として追放されたアタシは覚醒した
- 一髪、千釣を引く。
- 勇者の親友
- 露の箱庭
- 死者の祝賀会
- 嫁に喰われたくないので、最強のドラゴン目指します
- 貌の無い殺人
- 貴方は私のドッペルさん
- 黒猫になった魔女と子どもになった元王子は不処カフェで宝石を待つ
- 自堕落お姉さんとダンジョンコア 〜筋肉を添えて〜
- 異世界転生学概論I<火5>
- ボーイッシュなヅカさんは「可愛い俺」が好きだけど、俺は「カワイイ」を卒業したい。
- 赤い光の示す先 〜災厄の凶星が見せる未来と、災厄を払う者たちが進む道〜
- これは世界を救う七英雄のお話。えーと、サブタイは可憐な魔法少女の冒険ってことで!
- 第二会場感想
- 第四会場感想
第一会場感想
海色と白雪のパティスリー
ほんのりとした温かみを感じられる物語。心が疲れたときに読むと元気をもらえそう。文章も読みやすい。
主人公は何者なのか。なぜ記憶を失ったのか。名も無き少年の正体が気になります。
一般常識をおぼえているはずだと言ったそばから常識からずれた行動を起こす主人公についつい笑っちゃいました。天然?
そして、手で顔を覆いながらも少年の裸をちゃっかり目に焼き付けている店長がかわいい。
肝心のお店は閑古鳥が鳴いてるみたいですが、主人公の登場で変化が訪れるのか、そのあたりも見どころがありそうです。
権利ポイント5000兆円
親の権利を売却しポイントに変換する――設定が斬新で面白い。テクノロジーが発達した世界が舞台のディストピア系ですかね。
すべての権利を奪われた主人公がどうやってこの窮地を脱するのか、先がとにかく気になりました!
それにしても、あらゆる行動が法律違反になるだなんて、まるで地獄のよう。こんな状況だと5000兆円あっても嬉しくないですね……。
警察関係者の中にも人の心を持っている人がいることがわかり一安心。後輩もいい人そう。
とはいえ、主人公が追われる系の物語では、味方だと思っていたら実は敵でしたなんて展開も十分あり得るわけで。
トートの黙示録《アポカリプス》
ジャンルとしてはSFになるのでしょうか。
読みやすい文章でした。異形の生命体に蹂躙された地球を舞台に、少年ニールが戦場を駆け抜ける映像が目に浮かびます。文章を書き慣れている印象を受けました。独自の用語がいくつか登場しますが、それほど戸惑うことなく読み進めることができました。
銃弾が飛び交い、人の命が呆気なく散っていく無情な世界――いいですね、こういう雰囲気。組織名もかっこいい。好きです!
ぜひ主人公には無双して活躍してほしい!
タイトルのトートの意味も気になります。
侘しい仔竜と逃亡王子
重厚なファンタジー小説の入り口。
壮大な物語がこれから始まる、そんな予感をおぼえる書き出しでした。
描写が巧み。対峙した男と竜とのひりひりとした緊張感が文章からこれでもかというぐらい伝わってきました。彼らのバックグラウンドが無理なく戦闘の合間に挿入されており、非常にうまい。
大切な者を守る者同士の退けない戦い、けれどももしかしたら避けて通れたかもしれない最期に、やるせなさを感じます。
残された王子と仔竜がどのような道を歩んでいくのか。期待の高まる書き出しでした!
WWW 〜この物語の作者は俺です〜
意外性の連続でした。よくこれだけの設定を詰め込んだなあ、と畏怖の念をおぼえます。
新人賞では絶対にやっては駄目とまで言われる平凡な朝の描写から、まさか隕石が降ってくる展開になるだなんて誰も想像できまい。勢いもあって面白かったです!
「喰らいなさい。設定の暴力」「初手隕石はバカの所業では?」あたりが個人的なツボ。キャラたちの愉快なセリフに笑いました。
あらすじからすでに伏線という仕掛けは見事です。
もし連載されるようならば、出オチにならないことだけを祈ります。
ちなみに、あらすじの仕掛けの答えを参考までに載せておきます。
白染め屋のよろず噺〜あなたの思い出すすぎます〜
和風ファンタジー。
手堅くまとまっている印象を受けました。世界観の説明も冗長になることなく、必要最低限にまとめられていて読みやすい。
更紗とキヌの歯に絹着せぬやり取りが小気味よく、ほっこりした気持ちになれました。
薄紅の衣とその持ち主のことについて触れ、物語の終着点がそれとなく示されているのもいいですね。
連作短編みたいな形で、様々な依頼人の要望に応えながら人と関わっていくタイプのお話になるのかな?
主人公の生い立ちや、キヌとの出会いの場面も読んでみたい。
異世界だってベートーヴェンは最強です? 〜元音大生の名曲無双〜
異世界転生したらゲームの悪役令嬢になっていました。※ただし、すでに追放済。
突然異世界にやってきて混乱しているだろうに、いたいけな子供のため行動を起こすテレーゼもとい主人公がかっこいい!
「ただいま、相棒。元気だった?」のセリフに痺れる。
ここから主人公がぶちかますぞ! というところで書き出し部分は終了。うーん、良い引き。たぶん誰もが聴き惚れるすごい演奏をして聴衆を唖然とさせるんだろう、というのは予想できますが、やっぱり悪党がぎゃふんという瞬間は見たいわけで。先が読みたい書き出しでした!
ハコブネノユメ
SFともホラーともとれそうな作品。
描写が丁寧で美しく、山奥の村の情景が目に浮かぶようでした。
都会の暮らしに疲れた主人公が村を偶然訪れ、穏やかな景色と結芽との和やかな会話で一息つく。ところが中盤、そんな世界が一変します。小さなきっかけから生じる違和感。その切り替えのタイミング、描き方は見事としか言いようがありません。この部分で一気に物語の空気に呑み込まれました。
長閑な村の幻影が消え、不気味な法則に縛られた異界が目の前に現れた瞬間、ぞくりと鳥肌が立ちました。
異界の秘密、千景の正体、タイトルのフネの意味。気になる謎が目白押しです。
氷の魔女の×し方
文章や設定が安定しており、非常に読みやすい小説でした。物語を描き慣れている方でしょうか。
魔女も悪人というわけではなく、なにかしら秘密がありそうです。イヴァンを選んだのは偶然? それともなにか惹かれるものがあった? 想像が膨らみますね。
敵対関係から始まったイヴァンと魔女の共同生活。氷でできた心臓が解けずにハッピーエンドを迎えられるのか、それとも魔女が死ぬバッドエンドを迎えてしまうのか。できれば二人には幸せになってほしい!
Amadeus code〜二人の天才はゲームで人助けをするそうです〜
人の心をゲーム化する装置――とにかく引き込まれる設定でした。語り口も軽妙で読みやすい。キャラも立っていて良かったです。
天才プロゲーマーと謎の少女。腹に一物抱えていそうな者同士が手を取り合う展開が興味深い。
謎の少女が登場する導入部分から始まり、【Amadeusu code】を実際に使用して詐欺師を改心させる。序盤から怒涛の展開が続き、最高の掴みでした。サスペンス的な要素もあり、個人的には非常に好み。腰を据えて読みたい物語です。
軽い印象のタイトルとは裏腹に、重い雰囲気の物語が始まりそうな予感。
なろんぐあす!
なによりもまず設定がユニークで衝撃的。悪役令嬢や追放勇者、後宮女官など、まさかの『小説家になろう』人気ジャンルの主人公たちが勢揃い。しかも皆で頭脳戦を繰り広げるとか正気の沙汰ではない(ほめ言葉です)。めちゃくちゃ楽しそう。各々の尖ったキャラ設定に加え、手に汗握る駆け引きが見れるとなると期待が高まります。ラキスケ男子がラッキースケベを発動させているところを見ると、偽聖女が覚醒したり転生幼女が魔法をぶっ放したりすることもあるのだろうか?
続きがかなり気になる作品でした。全員の見せ場をぜひ見たい! 追放勇者は残念ながら早速追放されたけど。
気味の悪い魔女として追放されたアタシは覚醒した
とにもかくにも設定がツボ。覚醒したまではいいけど、自分が発動させた洗脳の力に自分もかかるなんて……突飛な展開から、この先も幾度となく予想を裏切ってくれるんだろうなと期待が高まります。発想力に脱帽。
あらすじを読む限りミレッチを追い出した村が再登場することはなさそうですが、マルミントへの倍返しはあるんでしょうか。気になります。
魔女のミレッチと、貴族の令嬢アトリシヤ。まさかの形で二つの顔を手に入れてしまった主人公の活躍が楽しみ。
一髪、千釣を引く。
ちょっと危険な香りのする書き出しでした。万人受けする主人公ではないため、読み手を選びそう。とはいえ、かなりインパクトのある出だしでした。ハマる人はハマると思います。文章もこなれていて読みやすい。主人公の欠点が嫌というほどよく伝わってきました。ぎりぎりのラインを攻めてますね。
「川の流れに逆らう淡水魚の心地」「彼女の手元にはすでに(中略)木槌を振り下ろすだけ」など、目を引く描写が多く見られました。真似したい。
怖いもの見たさで、先の展開が気になります。
勇者の親友
魔王軍との戦闘が相当の苦労を強いられるという設定が、ダークファンタジーっぽくて好き。ときには味方すら切り捨てる必要に迫られるほど殺伐とした戦いであり、いかに魔王軍が強大であるかわかります。この先も目を背けたくなるような鬱々とした展開が何度も起こりそう。
――雲行きは怪しいままだなぁ。
……その勇者、結局戦死してんだよなぁ。
ちょいちょい挟まれるユルハの感想がシュールで思わず笑っちゃいました。
登場人物が全員どこかしらイカれているのがなかなか。「御意」かっこいい。
主人公に全幅の信頼を寄せる部下の描写のところで書き出しが終わっており、引きも見事でした。
露の箱庭
風景や心の機微の描写が丁寧で美しい。
大きな動きがあるわけではないけれど、めちゃくちゃ惹きつけられる物語でした! 主人公・鈴音の抱く閉塞感が痛々しいほどよく伝わってきます。程度の差こそあれ、誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
自分の居場所を見失い、進むべき道がわからなくなる。幸か不幸か自分は学校をサボったことはありませんが、共感できる内容でした。
少年との出会いのシーンが印象深い。現実ではこのような出会いが滅多に起こらないからこそ、この物語の世界に浸りたい、そう思わせてくれました。
死者の祝賀会
登場人物や世界観、文章のいずれもレベルが高い作品! メアリの視点を通し、設定が無理なく語られています。
登場人物たちが誰も彼もユニークで一筋縄ではいかない強キャラ感をバンバン醸し出していて面白い。歩くだけで死体が増える死の商人に三百年生きる化け物とか、とにかくキャラが濃い。彼らがいずれ戦うことになるのだと考えると先が楽しみ! どんな智略、能力が飛び出すのか想像するとワクワクします。
メアリの身体と魂、それぞれの本来の持ち主の生前も気になります。「おまえの身体に傷一つつけやしない」とグランが熱く言うあたり、身体の主は彼の関係者でしょうか?
嫁に喰われたくないので、最強のドラゴン目指します
ツガイになるとき、雄ドラゴンは雌ドラゴンに食べられる。死んでドラゴンに転生するという、いわゆる人外転生ものですが、共食いという切り口がユニークで楽しく読めました。彼女のことは好きだけど食べられたくない、そんな状況が面白い。
スキンシップの際に尻尾を器用に用いるなど、ドラゴンらしさが描かれていて良かったです。
ヒロインは一途っぽいけど、生きるか死ぬかが絡むから素直に応援していいものかどうか悩みどころ。主人公には強く生きてほしい。
リュミリアは主人公・アルをどのように追い詰めるのか。主人公にどんな困難が待ち受けているのか。先が気になります!
貌の無い殺人
ミステリ好きとしては続きがかなり気になる作品でした。
まず、死体の転がる一文目がインパクト大。
Vtuber、そして配信を利用したアリバイトリックと、いまの時代にあった道具を使いこなし、純粋に上手いなあと思いました。文章も読みやすい。
一見すると完璧にも思えるアリバイがどのような綻びから崩れていくのか。犯人視点で物語が進む刑事コロンボや古畑任三郎パターンだとすると、犯人を追い詰める探偵役のキャラも気になるところ。
ミューの部屋がボロいところがヒントになるのか? 伏線を探すのも楽しそうです。
貴方は私のドッペルさん
ホラーと思いきやサスペンス系かな。
出だしの一文から引き込まれました。先を読んでみたくなる始まり方ですね。
ねっとりとした視線やまるで身に覚えのない目撃情報など、じわじわと不気味な気配が這い寄る展開が良い。
監禁犯の男は要するに、主人公のことをドッペルゲンガーだと思い込み、巷の噂を払拭するため観察日記をつけたいということでしょうか。
物語はどのように進むのか。主人公視点で監禁生活が描かれるのか、それともあらすじのメモを書いた別キャラの視点から主人公を探すパートが同時進行で描かれるのか。
怖い、でも読みたい。
黒猫になった魔女と子どもになった元王子は不処カフェで宝石を待つ
メルヘンチックな雰囲気。柔らかい文章で、童話に出てくるような景色を想像しました。
黒猫魔女のヨミと腹黒少年のロイとのやりとりが微笑ましい。ロイにあしらわれるヨミが可愛すぎる。少女の頭を撫でたヨミに機嫌を悪くするロイも尊い。ラストの腹黒王子の仮面が剥がれる瞬間も良き。
“噂”を盗むというのが、かなり意表をつく展開。独自性が溢れています。
人から人へ、まるで感染するかの如く広がる噂をどのように盗むのか。面白くなりそう! なんだかんだ両思いっぽいけど、感情表現が下手なばかりにすれ違いが生じているヨミとロイの行く末も気になります。
自堕落お姉さんとダンジョンコア 〜筋肉を添えて〜
最初の笑う筋肉の弾丸に思わず噴き出しました。筋肉が空を飛んでも「はいはい」で片付けられる世界とはいったい……。
勢いがあって面白かったです。登場人物のキャラが尖っているのも良い。少女に家まで押しかけられたときの、主人公・佳那の慌てっぷりが笑えました。
風呂場で少女が人外であると明かされるシーンがシュールすぎる。見なかったことにしようとしたり、人外をどう思うのかと訊かれ「いいんじゃない? かっこいいじゃん」と言い切る主人公、強いなあ。
不思議な読後感が味わえる物語。
ちなみにあらすじにある「民明書房」を調べたら奇書の代名詞らしい。なるほど。納得。
異世界転生学概論I<火5>
これを読めばナーロッパがわかる! 昨今、ライトノベル界で猛威を振るう転生を立証しようとする力作。堅苦しそうなタイトルとあらすじとは裏腹に、とても面白かったです!
現世からいなくなってしまった弟を呼び戻すため、異世界転生を実証するというアプローチの方向性が強烈でした。
狂気とも呼べる思考の中に、彼女の切実な思いが読み取れて胸が苦しくなります。
とはいえ、転生の存在を外部から観測することは難しそう。本人の空想なのか前世の記憶なのか、その違いをどこに見出すのか。
究極の二択を迫られたところで終わってしまった物語。今後の展開がまったく読めないからこそ気になります。
ボーイッシュなヅカさんは「可愛い俺」が好きだけど、俺は「カワイイ」を卒業したい。
可愛いと言われることにうんざりしている主人公と、可愛いに憧れているヅカさん。なかなか面白い設定。テンポよく進むストーリーと軽快な会話ですらすら読めました。
ヅカさんの学校でのイケメンぶりとアパレルショップで見せた可愛らしい姿とのギャップがすごい。主人公だけに素を見せていく感じですかね。特別感があって良き。
隣の男子生徒の話は、恵の女装がクラスメイトにバレるフラグでしょうか。癖の強い主人公の姉妹もそのうち襲来しそうな予感。
期待が高まります。
赤い光の示す先 〜災厄の凶星が見せる未来と、災厄を払う者たちが進む道〜
世界観や主人公の役割などの必要な情報が的確に物語の中に配置されており、するすると頭に入ってきました。流れがスムーズで非常に読みやすかったです。上手いなあ。
巫女と聞くと蝶よ花よと愛でられてきた少女を想像しますが、食堂の給仕として働けるところを見るに世間知らずではない様子。逞しいし頼りがいがあっていいですね。
十四歳でありながら精一杯背伸びしようとしているエドムントが健気。このあと行方不明になってしまうと思うと、胸が苦しい。どうか無事でいてくれ。
嵐の前の静けさ漂うプロローグでした。面白かったです。
これは世界を救う七英雄のお話。えーと、サブタイは可憐な魔法少女の冒険ってことで!
茶目っ気のあるタイトルに違わず、コミカルな物語です。
主人公のシェリカがあほの子で和みました。間の抜けているところがあるけれど、町人からはなんだかんだ好かれている様子が伝わってきます。
ヒーローはどうやら異世界人みたいですね。主人公の太ももが露わになるハプニングを前にしても赤面することなく爽やかに気遣うあたり、異性への耐性はかなり高そう。
魔法少女と勘違いした男と、やる気が迷子の聖女の珍道中、興味をそそられます!
タルトの意味深なセリフも気になる。
第二会場感想
2-2:本国からの命令で、異世界諜報してきます。
異世界転移もの。
状況もわかりやすくすらすら読めました。
ラストで異世界の国を乗っ取る発言が出たところで、さらにぐっと面白くなりました。穏便にことを進められるのか、それとも価値観の相違から敵対するようになるのか。
亀裂やら心身に異常をきたした熊など、伏線らしき描写も盛り沢山。
現実世界から意図的に異世界転移できるということなので、主人公と敵対する勢力が転移してくるなんて展開も面白そうですね。想像が膨らんで続きを読みたくなります。
主人公は諜報員ということで、異世界の支配階層との情報戦、心理戦にも期待!
2-4:『幸せになりたい』と願った男
ヒューマンドラマかな? と思ったら全力のコメディ。タイトルから想像したストーリーをアクセル全開で裏切られました!
「幸せ」という概念そのものになってしまった主人公が不憫。上位存在だったら行間ぐらい読めよ、と思わずツッコミを入れました。勢いのあるストーリーで面白かったです。
キャラが濃い。セリフも濃い。男と神の応酬はまるで漫才のよう。臓器売るとか神の所業とは思えぬ。
マッチングアプリのマッチ売りの少女と同盟を組んだところで書き出しは終了。造物主にどのように一矢報いるか、楽しみです。
第四会場感想
4-17:愛しのモルテ
暗い雰囲気が漂う、霧の都と呼ばれた19世紀のロンドンを舞台にした物語。この時代を目にするとシャーロック・ホームズを思い出します。
異国情緒あふれる感じがたまりませんでした! 微に入り細を穿つ描写が素敵。
男の殺人を厭わない姿勢や、夜中に髑髏を抱えて歩く少女の行動にぞくりと寒気が……。
タイトルにもあるモルテ(髑髏)の正体が気になりますね。
妖しい魅力が詰まった書き出しでした。ロンドンを震撼させた連続殺人鬼と魔法を操る不死身の少女の組み合わせが秀逸。謎が謎を呼ぶストーリーで引き込まれます。
コメント
こんにちは。
第二会場 2 『本国からの命令で、異世界諜報してきます。』の感想を、もしいただければ嬉しいなぁと思って参りました。
ご検討頂ければ幸いです。
はじめまして。
感想依頼、承りました。
書き終わり次第、Twitterでもお知らせします。
こんにちは。可能であれば4-17「愛しのモルテ」にご感想をいただけますと幸いです。
はじめまして。
感想依頼、承りました。
書き終わり次第、Twitterでもお知らせします。
こんばんは、まだ枠がありましたら、
2-4『幸せになりたい』と願った男
にも、感想をお願いします。
こんばんは。
まだ大丈夫ですよ。
書き終わり次第、Twitterでお知らせしますね。