CBT試験とは? 世界遺産検定で利用してみた【体験談】

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試験

CBT試験をご存知でしょうか?

今回受けた世界遺産検定で、自分は初めてCBT試験なるものを知りました。

公開会場試験とどう違うのか。当日の流れや、CBT試験のメリット・デメリットなどをお伝えしていこうと思います。

CBT試験とは?

簡単に言うと、全国各地にあるテストセンターで、コンピュータを使って受ける試験方式のことです(CBT…Computer Based Testing)。

テストセンターは全国に280か所ほどありますので、自分の家の近くの会場で試験を受けることができます。

問題文と選択肢は、すべてパソコンの画面上に表示されます。解答はマウスを使い、パソコン上で行います

メモ用紙と筆記用具は事前に渡されます。

比較的すいている場合は、開始予定時間よりも前に会場に着けば、そのまま待つことなく受験を開始することができます。

時間に遅刻した場合は試験を受けることができません。お気をつけください。

CBT試験の注意点としては、以下の通りです。

※試験会場は3カ月先の日程までしか表示されない。
※予約できる会場、日程・時間などは随時更新される。
 希望日時などが表示されない場合は、後日、再度確認が必要。
※問題の持ち帰りはできない。
※CBT試験は1級・2級・3級・4級のみ受検できる。
 マイスターは公開会場試験でのみ受検できる。
※1級は公開会場試験と同じ日時でのみ受検できまる。

受験票は発行されませんので、ご注意ください。自宅に届かなくても問題ありません。

公開会場試験もCBT試験も、難易度は変わりません。どちらの場合も、合格すれば認定カードが後日送付されてきます。

CBT試験当日の流れ

あくまで僕が世界遺産検定で受けたときの流れです。会場によっては流れに違いがある可能性があります。

持ち物は身分証明書だけです。これを忘れると受験できませんのでご注意ください!

筆記用具の持参は必要ありません。

持ち物

・身分証明証(受理可能な証明書一覧はCBT公式ホームページで確認できます)

  1. テストセンターへ行く
  2. 受付で荷物をロッカーに預ける(鍵は自分で持つ)
  3. 同意書記載
  4. 案内に従って試験会場に入る
  5. A4サイズのメモ用紙一枚とボールペンを一本、試験官から渡される
  6. 配られたID、パスワードでログイン
  7. チュートリアルの確認
  8. 試験開始ボタンを押す
  9. 試験開始(残り時間が画面上に表示される)
  10. 解答を終えたと思ったら、試験終了ボタンを押す
  11. 印刷ボタンを押し、スコア表を印刷(僕の場合は受付にあった印刷機から印刷されました)
  12. メモ用紙とボールペンを持って、受付へ戻る
  13. 荷物を取り出す
  14. ロッカーの鍵、メモ用紙、ボールペンを返却(このときスコア表を渡されました)
  15. 帰宅

CBT試験のメリット

  1. 自宅近くの会場で受けられる
  2. 試験の4日前まで申し込むことができる
  3. 試験日時を自分で好きなように決められる
  4. 試験日時、会場をあとから変更することができる
  5. 大人数での受験を避けられる
  6. 見直しをしたい問題を簡単にチェックできる
  7. 試験の結果がすぐにわかる

自宅近くの会場で受けられる

CBT試験、最大のメリットと言えます。

全国47都道府県に280か所あるテストセンターから、自分の好きな場所を受験会場として選ぶことができます

ただし、人数に制限があるため、予約が埋まってしまう場合がありますので、ご注意ください。

試験の4日前まで申し込むことができる

座席に空きがある限り、受検日の4日前まで申込が可能です。

公開会場試験よりも、申込期限が遅くなっています。そのため、受験を思い立ったのが遅い時期でも、CBT試験なら間に合います。

試験日時を自分で好きなように決められる

15日間の試験期間中から好きな日時を選んで受検することができます。

土日は予約が埋まりやすい傾向にあります。もし土日を希望する場合は、なるべくはやめに予約しておいたほうが無難でしょう。

試験日時、会場をあとから変更することができる

座席に空きがある限り、受検日の4日前まで日時と会場の変更が可能です。

日時があらかじめ決まっている公開会場試験と違い、より柔軟に予定を調整することができます。

大人数での受験を避けられる

公開会場試験は試験日が1日だけであり、その1日に多くの受験生が集まることになるので、密になりやすいです。その点、CBT試験であれば、定員に限りがある上、受験日時がばらけるので、密を避けることができます

新型コロナウイルス感染症が拡大している現状に、より適した試験形態といえます。

とはいえ、曜日や時期によってはけっこう埋まる可能性もありますので、その点は注意が必要です。

見直しをしたい問題を簡単にチェックできる

紙の試験とは違い、CBT試験では解答が不安な問題にチェックを入れることができます。「あとで見直す」ボタンを押せば、チェックを入れた問題が一目でわかるように表示されますので、見直しがしやすいです。

紙の問題用紙にはない機能です。この「あとで見直す」ボタンには、僕も大変お世話になりました。見逃す心配もなく、非常に便利です。

試験の結果がすぐにわかる

解答終了後、パソコンの画面に合格か不合格かが表示されます。

また、スコア表を印刷できるので、自分が何点だったのかを確認できます。

CBT試験のデメリット

  1. 検定料金が、公開会場試験よりも1,000円高い
  2. 問題の持ち帰りができない

検定料金が、公開会場試験よりも1,000円高い

世界遺産検定の場合、CBT試験のほうが、公開会場試験よりも受験料が1,000円高くなっています。

公開会場までの往復の交通費が1,000円以下になる場合は、公開会場試験のほうが安くすみます。

実施級受験料(公開会場試験)受験料(CBT試験)
1級9,900円10,900円
2級5,900円6,900円
3級4,900円5,900円
4級3,500円4,500円

問題の持ち帰りができない

試験問題はすべてパソコンの画面に表示されます。紙媒体の問題用紙が配られることがないため、試験後に問題用紙を持ち帰ることができません。

そのため、自分がどこの問題を間違えたのか、何番の選択肢が正しかったのか、あとから確認することができません

おそらくこれが、CBT試験の一番のデメリットでしょう。

公開試験とCBT試験、どっちがいいの?

なるべく受験の負担を減らしたいということであれば、CBT試験のほうがおすすめです。自分の好きなタイミングで試験を受けられる上、自宅近くの会場で受けられるというのはかなり便利です。次回も試験を受けることになったら、自分は間違いなくCBT試験を利用します。

僕が行ったときはほかに受験者が一人しかおらず、試験会場特有の緊張感を味わわずにもすみました

試験問題をどうしても持ち帰りたい、試験独特の緊張感を味わいたいという強いこだわりを持つのでなければ、CBT試験のほうが良いと思います。

今回、初めてのCBT試験だったので、紙ではない解答の方法に不安をおぼえたりしました。しかし、実際に受けてみると、大して不自由を感じることなく、スムーズに試験を進めることができました。

CBT試験は、世界遺産検定ホームページから申し込むことができます。

これから世界遺産検定を受けてみようと思っている方は、ぜひ参考にしてください!

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