2021-08

書評

『夏へのトンネル、さよならの出口』八目迷(著)感想

八目迷氏のデビュー作品です。第13回小学館ライトノベル大賞において、ガガガ賞と審査員特別賞のW受賞をしました。先日読んだ同作者の作品『ミモザの告白』が面白かったので、購入を決意。まず鮮やかな青を基調とした表紙のイラストから引き込まれますね。...
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『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき(著)感想

杉村三郎シリーズの5作目となります。シリーズものですが、過去作を読んでいなくても十分楽しめる物語です。かくいう僕自身も、過去作のうちほかに読んだのは4作目『希望荘』だけですが、特に戸惑うことなく本書を読み進められました。あらすじ若い主婦が自...
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『ミモザの告白』八目迷(著)感想

八目迷先生の3作品目の小説です。裏のあらすじを読んで、迷わず衝動買いしました。読書の醍醐味の一つは、自分が目にしたことのない世界に触れられることができるところだと思います。そういった意味で、本書は非常に稀有な経験をさせてくれる作品です。あら...
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『#塚森裕太がログアウトしたら』浅原ナオト(著)感想

ドラマ化され映画化も決まっている『腐女子、うっかりゲイに告る』の原作者、浅原ナオト先生の3つ目の作品。デビュー作同様、本作も同性愛がテーマの物語です。あらすじ高3のバスケ部エース・塚森裕太は自分がゲイだとInstagramでカミングアウト。...
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『青い春を数えて』武田綾乃(著)感想

本作品は、『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』などで人気の、武田綾乃氏の描く青春小説です。あらすじ放送部の知咲は、本番の舞台にトラウマがある。だが、エースの有紗の様子が変で――(「白線と一歩」)。怒られることが怖い優等生...
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『護られなかった者たちへ』中山七里(著)感想

東北大震災から復興しつつある仙台を舞台に、生活保護をテーマに扱った物語です。テーマがテーマなだけに、読んでいる最中、幾度となく心にずしりと重いものがのしかかってきました。自分に余裕のあるときに読むべきタイプの本でしょう。本書では、格差が拡大...
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